『クレージー・リッチ!』
映画『Crazy Rich Asians』を昨日見てきた。日本で見た人のレビューがネットに出てこないなと思ったら、9月28日公開予定です。日本でのタイトルは、『クレージー・リッチ』
ものすごくおもしろかったので、紹介しておきます。まず、この映画はデビッド・クウェン著の同名の本の映画化。
左がその本で2013年発売、右は同じ作家の最近の著作。
わたしはこの映画に出演している俳優達の誰も知らなかったが、主演女優のコンスタンス・ウーは有名らしい。映画を見た後に、ネットでトレーラーを見て、シンガポールのダイナミックさが伝わらないとがっくり来たが、日本向けに訳がついたのは、どうもロマンチックコメディーのロマンチック部分が強調されてしまっているような・・。
この物語の骨子にあるのは、アメリカで生きる若い中国系アメリカ人達、あるいはアメリカやイギリスで教育を受けシンガポールに戻った中国人達、そして家系と伝統を守って生きるその親の世代の人生哲学とカルチャーの違い。
これは個人的に、わたしやうちの子供達も共感できる、アメリカナイズされたわたし達が日本特有の考え方や偏見と折り合いをつける笑い話や葛藤でもある。娘の友達の中国系アメリカ人も、「うちの家族の話みたいだ」と言っている。彼女の両親は香港からアメリカに移住、子供達はアメリカ生まれであるが、アジア人の価値観と道徳観で子育てをする。
映画に出てくるのはシンガポールの桁外れの中華系大金持ち達。彼らの遊びっぷりは、中近東のオイルマネーを連想させる。桁外れのぶん、滑稽だ。
中国系アメリカ人の女性が、ボーイフレンドの里帰りに一緒にシンガポールに行き、さまざまな経験をする。(上の赤いドレスが主人公)
上の画像で白髪女性は、主人公のボーイフレンドの祖母。この女優さんは中国で京劇の女優をやっていてその後アメリカに移住したそうだ。この映画を撮影した去年の時点で90歳!
この映画の日本向けトレーラーを見て、最近うすうす感じていたことを再確認した。日本で「セレブ」という言葉はお金持ちという意味で使われていますね。英語でセレブリティーというと芸能人やプロスポーツプレーヤーら有名人のことで、お金持ちと同義語ではない。
カテゴリーでいうとロマンチックコメディーだろう。こういう映画もまた日本語のサブタイトルをつけるのが難しいと思うが、わたしはワハハはと笑える映画が好きである。
オフィシャルサイトトレーラー
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