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こういうのは悲しくなる

この話は書こうか書くまいか迷った。なぜ、迷ったかというと、最近のケースで全米オープン土曜日、フィル・ミケルソンが13番グリーンの動いているボールを追いかけてパットした時のようにビデオがないから。知名度の低いプレーヤー達がプレーしているホールだからテレビカメラが追っていなかった。

この話は同伴プレーヤーとほかの目撃者の話以外に確認する手段がない。よってできる限り、情報を集めていた。

数日も経ってしまったが、先週のクイックンローンズ・ナショナル最終日。最終組から9組前のサン・カン(Sung Kang)とジョエル・ダーマン(土曜日にタイガーと同組で回ったプレーヤー)で起こったドロップ地点をめぐる論争。10番パー5は、左ドッグレッグで、スコアカードでは560Yだが最終日は566Yだったそうだ。ホールの左側はクリークと草が茂ったハザード。下の画像はPGATのコース説明画面から。

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上の画像ではピンは上の段の左寄りだが、4ラウンド目のピンポジションはフロントで左寄りだった。サン・カンのセカンドショットはフェアウェイ左寄りからピンまで247Yあったが、ボールはほとんどストレートボールで左ハザードに飛んでいった。ギャラリーの目撃者の話では、なぜその場でプロビジョナルのボールを打たないのかと思ったそうだ。

同組のダーマンは左ラフからレイアップして、右ラフへ。3打目でグリーンにオンした。グリーン上で、ショットリンクの計測をしていた人が、サン・カンの第2打を見ていたので、グリーンに上ってきたダーマンのキャディーに、カンのボールはグリーンには全然届かず、直接ハザードに入ったぞと伝えた。

サン・カンはグリーンに行き、1打罰でドロップする地点をピンハイ左にしようとした。ここでダーマンが異議を唱える。カンのボールはハザードを超えなかったので、元の地点近くに戻って(200ヤード付近)にドロップだと指摘。当然ルールオフィシャルを呼んだ。

サン・カンはグリーン付近でボールはランドして跳ねてハザードに入ったと主張。ショットリンク計測係、グリーン左寄りにいたマーシャル、ダーマン、ダーマンのキャディーは一様に、サン・カンのボールはハザードを超えずまっすぐにハザードに入ったと証言。

これはその場にいた人達の証言。また彼らのうちの一人は、このホールは左ドッグレッグなので、もし一度フェアウェイ上空に入り、ハザードに入ったなら大きなフックでなければありえないが、カンの球筋はほとんどストレートだったという。

論争は加熱して長引き、すぐ後ろの組のベン・クレインとライアン・パーマーをスルーさせた!(前代未聞)

ルール・マーシャルは、もう一度自分の飛球を確かめるように勧め、サン・カンとセカンド地点に戻った。その時、カンはクラブも持たなかったそうだ。カンは自分の主張を変えなかった。

再びグリーンに戻り、論争は続く。カンは、「(自分のボールがハザードを超えてランドしたと)95%確信している」と言い、対してルール・オフィシャルは「95%確信は、100%とは違うぞ」と言い返したそうだ。(笑)

ピンハイ左にボールがランドしたのはオカシイというので、ルール・オフィシャルはグリーン左下35ヤードをドロップ地点に決めた。

最後に、同伴競技者のジョエル・ダーマンは「(良心の呵責を感じず)夜眠れると思うなら、ドロップしたらいいさ」と言ったそうだ。

サン・カンはそこからピンへ5メートルに打ち、パーセーブパットを入れた。それで事が片付いたと思ったのか、カンはバック9はそれまでより饒舌で明るかったという。その日、2番目のロースコア(64)を出し、単独3位で終了。

それから大騒動になったのは、同伴のジョエル・ダーマンがその夜、ツイッターで、なぜ後ろのグループにスルーさせたのか聞かれ、”Kang cheated. He took a bad drop from a hazard. I argued till I was blue. I lost.”

「カンはズルした。ハザードから不正なドロップをしたんだ。長いこと言い争った。僕が負けた。」

Cheatという言葉は、非常に強い表現で、プロゴルファーがほかのゴルファーのことに使うことは聞いたことがない。陰で、あるいは仲間内でいうことはあっても、公の場でいうのは稀だと思う。

Cheatは、一般的にテストのカンニング、トランプ遊びでのズル、自分に有利になるよう故意にルールを破る、また既婚者の浮気にも使われる。

これが直接ダーマンに問いただすツイッターや、ゴルフメディアのリツイートで拡散して、わたしはその場にいた人の目撃をできるだけ集めた。

月曜日になって、PGAツアー側が状況の説明のコメントを出し、当事者のサン・カンのPGAルールオフィシャルの裁定に同意するというコメントも入れていた。PGAツァーのコメントは、「サン・カンをセカンドショット地点に連れて行き検証させたが、カンは最初に考えたようにハザードを超えたと保証したので、これに反対する明らかな証拠もないので、罰打のあとドロップさせた。」

一般ゴルフファンの初めの反応はほぼ半々だった。人に汚名を着せるなという批判、同伴競技者のプレーにいちゃもんつける泣き虫・・というダーマンを非難するもの。それから、よく勇気を出して言ってくれたと褒めるもの。ギャラリーの中から、俺も見ていた、ハザードに直接入ったという人。

ショットリンク計測者やダーマンのキャディーも発言して、時間が経つほど、ダーマンの見方が正しいと表明する人がマジョリティーになってきたように感じる。

トーナメントの関係者の5人がカンのボールはマージンを通らずハザードに入ったと証言している。ダーマン、彼のキャディー、ショットリンクの人、グリーン左よりにいたマーシャル、フェアウェイ左よりにいたマーシャル。ツアーで働いている人達、それも現場にいた人の証言を重くみるより方法がないとわたしは思う。

疑わしきは罰せずじゃないが、ツアープレーヤーのルール違反、あるいは違反したかどうかはっきりした証拠がない場合、プレーヤーの言葉で裁定することがほとんどだ。それはゴルフは自分で自分に罰打を課すというユニークなスポーツゆえだ。つまりプレーヤーの言い分を信じるメンタリティーで成り立っている。

少なくとも何年かPGAツァーカードを維持できるレベルのプレーヤーなら、下部ツァーも含めると20年30年のツァープレーヤーとしてのキャリアーがあると思う。その、何百試合も出る週の、たった1日、たった1ラウンドのスコアを1つでも良くするために、こんなことでミソをつけるのか・・とわたしは悲しくなった。

ゴルフ界がどう見ているか?

8月9日のルール・セミナーでゲスト・スピーカーとして予定されていたサン・カンを,
USGAは無期限に延期すると発表した。So you know.....

多くのゴルフメディアサイトが書いていたが、これはGolf.comの記事

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