始まり、始まりーーー
トランプ大統領がカナダ、ケベックで開催されたG7でどれだけ馬鹿げたスピーチをし、信じがたい悪口雑言をツイッターで吐き出したかを知らない方は幸いです。今や理性があるほうが負ける世界になってきたのは恐ろしい。
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セントジュード・クラシックも終わり(見ていないので夜の再放送を見る予定)、ダスティン・ジョンソンが本気だしたらこんなもんだ、と言わんばかりの強さだった。多くの人が来週の全米オープンでは優勝候補の一人と考えていたと思うが、1週早く勝ってしまったと感じる向きもあるだろう。全米オープンの前の試合と連続で優勝した例もあるから、可能性はあると思う。
近年では2000年のタイガー、メモリアルトーナメントと全米オープン(ペブルビーチ開催)。タイガーじゃあ前例にならない?それはそうですが。(笑)
日曜日に練習ラウンドしたのが、タイガーとジョーダン・スピースが一緒に。ほかに松山、ローリー・マックロイ、アダム・スコットもコースに出た。
シネコックヒルズの紹介で佐藤プロが言っていたように、難しいがフェアなコースという感想を聞く。グレーメ・マックドーウェルは、「生粋のUSオープンに戻るね、それに相当なアイアンショットが要求される。自分じゃあ飛距離が足りないから勝てないな・・と言わなくてすむ、それが嬉しいね。(コースで)腹が立つ部分は全くないよ。」
USGAは優勝スコアをイーブンパー近辺にするのが信条とされていたが、近年はUSGAが弱腰だと嫌うファンも多い。おもしろいのは、全米オープンらしからぬスコアが出ると翌年はコースセットアップを厳しくしてスコアが出ないようにするパターン。
例、2003年ジム・フューリックがー8で優勝(オリンピック・フィールド)した翌年が、前回のシネコックヒルズ。ラティーフ・グーセンのー4。ほかにミケルソンのー2が唯一のアンダーパー。2011年のコングレッショナルは雨が異常に降ったのでコースが柔らかく、タフには仕上げられなかったというのがUSGAの言い訳であったが、マックロイのー16が優勝スコア。翌年、翌々年は+1が優勝。(笑)
去年エリン・ヒルズはティーショットに容易な設定にし、ケープカがー16アンダー、ほかに二桁アンダーが3人も出た。(2位タイの松山がー12)
傑作なのは、今年の全米オープンに合わせて、2004年のフェアウェイ平均幅26ヤードを65ヤードに広げていたものを、去年のスコアのー16で、短く刈ったところにフェスキューを植え、フェアウェイ背筋幅40ヤードに変えた。USGAも楽じゃない。(笑)
もう一つ変えたことはグリーン周りのラフを短くした。ちょっと設定が容易になったかのように聞こえるが、実は高さがあり傾斜がきついグリーンでボールがこぼれるので、むしろ難しくなったのではないか。
11番パー3。一番短いホール。これはティーグラウンドから見た写真と思う。
下がグリーン左側から。画面右手がティーグラウンド、左手がグリーン後ろ。ケビン・キズナーがこのグリーン後方からハイブリッドを使ってグリーンに乗せるショットを試した。グリーン面が全く見えないのでキャディーはグリーンフロントで待つ。1球目を打って、「どこに行った?」・・キャディー「バンカー」
もう1球打って、「今度はどこ行った?」・・キャディー「バンカー」
ジョークのようなほんとの話。もっとも避けるべきはフロント右側のバンカーだそう。
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タイガーとスピース。しばらくパットが悪いスピースと、メモリアルではパットが普通なら勝っていたかも知れないというほどひどかったタイガー。さて、どう調整してくるか。メジャーは始まる前のお祭り騒ぎから楽しい。
Just two champions getting in some Sunday practice at Shinnecock ... #USOpen pic.twitter.com/I9IUKpuFZf
— U.S. Open (USGA) (@usopengolf) June 10, 2018
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