子供は世の宝
月曜日に行った整形外科での治療と(温熱磁気マッサージマットとでもいうのだろうか、うつ伏せになって腰に10分当てる、それと腰に何やら光線を当てられた)、飲み薬貼り薬で痛みも格段に軽減し、今日は性懲りもなく練習に行った。あまりの強風で、58球にて終了。それでも帰宅後は腰が痛く、それが肩・首・頭に響いて頭痛までする。
ここらでは風速9メートルから11メートル吹き、時折の突風で、練習としてはおもしろかった。南南西の風で、練習場の中央の打席も南向き。ショートアイアンでターゲットより10ヤード右に打たなければならなかった。ハイブリッドはもっと右に狙わないと左に流される。
ドライバーのスライスが問題で、毎度練習に行ってスライス球ではない時が1球ぐらい。
*
午後に近所のセブンイレブンに買い物に行って戻ったとき、マンションの玄関のインターコムで自分の部屋を押している小学校低学年の男の子がいた。
その子が来るだろうと、わたしはエレベーターの「開く」ボタンを押して待っていた。
やっとその子が来る。
メリー「ボク、乗る?」
「うん、ありがとう。」
メリー「何階で降りるの?」
(あ、と言ってあわてて5階のボタンを押す)
(花粉症なのか鼻をぐずぐず言わせている)
メリー「今日は風がすごかったねー。」
(男の子はエレベーターのドア近くでわたしに背を向けて立っている)
「うん、僕、これからスイミングなんだ。」
メリー「そうなの?気をつけて行ってきてね。」
「うん、わかった。」
5階でドアが開き、わたしは「じゃあまたねー」と言った。
その子は振り返ってわたしの目を見、
「うん、サンキュー!」と手をあげて歩き去った。
会話の内容とランドセルからこの春で2年生になった子に違いない。子供はかように可愛い。よその子でさえこんなに可愛いのだ。
子供はしみじみ世の宝だと思う。
6階で降りて、外廊下を歩きながら、わたしは涙ぐみそうになった。親が子を思う気持ちは、子にはとうていわからない。
ここ数日、わたしは赤の他人の、どうでもいい人のことで感傷的になっている。
*
事情はいろいろあるのだろう。そこまでこじれるには、お互い並々ならぬ怒りや悲しみのやりとりがあったと思う。ここで、ゴルフライター達が書いた記事や、両者を知る人達の話を書いても仕方がない。
部外者は真実を知ることはないし、人の家庭のことだ。
このマスターズに優勝したパトリック・リードはオーガスタ出身ということはTBSの中継中も言っていたが、わたしは両親がいまだにオーガスタナショナルから4kmも離れていないところに住んでいるとは知らなかった。
リードが数年前から両親と交流をいっさい絶っているのはゴルフ界みんな知っていることだが、このマスターズも両親は観戦することも許されず、息子にお祝いを言うこともかなわなかった。リード夫妻には赤ちゃんが生まれたが、もちろん孫にも会わせていない。
優勝記者会見の最後のほうで、ゴルフライターが、「このオーガスタで優勝したのは苦い思いと嬉しさと両方じゃないか」と水をかけたが、リードは睨みつけて「僕は試合に勝つためにここに来てるだけだ」と言って、それが記者会見の終わりだったという。
おそらく、どの国にもそんな親子はいるだろう。わたしは日本人の感性として、人の親として、この実の両親を完全に拒絶してしまう、その行為がわからない。
マスターズ観戦者は地元の人が一番多い。1番ティーグラウンドで、リードよりマックロイのほうが歓声が大きかったこと、リードが優勝パットを入れたときの18番グリーンサイドにいたギャラリーの例年より控えめな喜び方。
彼らは、歓迎しなかった。本人のために気の毒と思うが、おそらくもっとも好かれなかったマスターズチャンピョンになるだろう。
わたしはそれが残念だ。
*
今日、近所の公園。桜は新緑になり、今はハナミズキ。夏に蒸し暑くならなければ、日本はほんとに良いところなんだけどねー。(笑)
*
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