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ダスティン・ジョンソン初メジャー/大失態USGAの罰打

早朝に3ラウンド目の残りホールをプレー、-7で終えたシシェーン・ラーリーだったが、初メジャーはタフだった。アンダーパーで最終ラウンドに入ったプレーヤーにメジャー優勝経験者はいない。さて誰が生き残るか、誰が消えていくか。

 わたしはトッププレーヤー達の今週のゴルフを見ていて、自分が不慣れな攻めをするのは、彼らには非常に居心地が悪く、自信が持てないのではないかと思った。それが良いゴルフとはほど遠い内容になり、勝つゴルフから遠ざかってしまう。

先日の記事にも書いたと思うが、ローリー・マックロイ、開幕前の記者会見でこのコースは短く狭い、ドライバーは4,5ホールしか使わないと思う、3ウッドや2番アイアンでティーショットすると言っていたが、初日に最初の3ホールで2番アイアンで全てフェアウェイを逃し、そのうち2ホールをボギーにしてから、今週のトーンが決まってしまったように思う。

 同じくロングヒッターのダスティン・ジョンソンだが、4打差を追う最終日、1番ホールからどかんとドライバーでティーショットを打っている。それから短いパー4の17番、記者会見で「絶対ドライバーは使わない」と言っていたにもかかわらず、土曜日もドライバーだったし、最終日にティーグラウンドで待っている間、手にはアイアンを持ちながらイザ自分の番になるとドライバーでティーショット。(笑)

ラフがタフ、フェアウェイキープが肝心と言ったって、自分が自信があるクラブで慣れている攻め方をしたほうが成功率が高いのではないか。特にメジャーでは大きなプレッシャーがかかるのだから。マスターズに優勝した時のザック・ジョンソンしかり。パー5は徹底して3打オンの攻め方をし、ウェッジの正確さ、パットの上手さで優勝した。

バッバ・ワトソンもそうだ。

シェーン・ラーリーはアイリッシュオープンにアマチュアで優勝した時から、彼もいつか出てくるだろうと期待していたが、なかなかマックロイのようにツァーで優勝出来なかった。去年WGCブリジストンに優勝して、一躍名前が知れた。彼の普段のゴルフを知るほど見ていないが今週は堅実なゴルフをしていた。最終日は、フェアウェイを外し、チップが寄らず、パットが入らずの苦しいゴルフ。1打、また1打と落としていく。

4アンダーで来たダスティン・ジョンソンは5番ホールで短いバーディパットを外し、残ったパーパットは慎重だった。ボールの手前で練習スイング、ボールにアドレスしようとしたところで、ボールが動いたのですぐにパターを持ち上げた。アドレスもしていなけば、ソールを地面につけてもいなかった。各組につくオフィシャルに説明し(同組のリー・ウェストウッドも「アドレスしていなかった」とオフィシャルに言う)、罰打はなく、ボールのそのままの位置からパット。

2016年から変更になったルールで、ボールにアドレスした後にボールが動いても、プレーヤーが動く原因とならなかった場合は罰打なしになった。この時テレビブースにいた元USGAエグゼクティブのデビッド・フェイ(という名前だったと思う)も、「この場合は罰打なし」と明言していた。9番ホールで、セカンド169Yから7番アイアンでピンハイ左に打ち、バーディ。-5で首位シェーン・ラーリーと並ぶ。

10番で大きく左に曲げ、隣ホールのラフへ。グリーンへのライン上にテレビタワーがあったので、救済が受けられ、ラッキーブレークだった。メジャーに勝つ時は1度2度ラッキーブレークがあるのは我々が目撃してきた。テレビタワーの存在で救済を受けたのに、テレビタワーの真上の狙ってセカンドを打ったのは笑った。シェーン・ラーリーが9番でボギー。ジョンソンは単独首位になる。

そうして来た12番パー5のティーグラウンドで、USGAのルールオフィシャル2人が来て、「5番グリーンで、もしプレーヤーがボールが動く原因になったのなら罰打になるからラウンド後にビデオを見直すから」とジョンソンに言い渡したそうだ。ウェストウッドのキャディーがジョンソンの肩をなでて激励(?)しているのがカメラに写る。明らかにその場にいたものはみなオフィシャルの言ったことにむっとしている。

これだけでもテレビブースのブラッド・ファクソンは憤慨していた。どのスポーツに、プレーの最中に終わったら罰打があるかも知れないというスポーツがあろう。ゲストで来ていたジャック・ニクラウスも後刻、「ラウンドの途中で罰打があるかも知れないと言われるのは以降のプレーに響き、アンフェアだ」とツイッターで言う。

しばらくしてTVブースに呼ばれたルールオフィシャルの、ジェフ・ホールが罰打に関して説明している間、解説陣のブラッド・ファクソン、ポール・エイジンガー、アナウンサーのジョー・バックスはお互いに顔を見合いながら自分の耳が信じられない、ルール・オフィシャルがジョンソンがボールが動いた原因と決め付けた根拠に呆れた表情だった。この出来事から、テレビを見るゴルフファンはUSGAのやり方にすっかり興ざめしてゴルフ観戦に集中できなくなり、テレビブースもプレーの解説はそっちのけで、長いことその話に終始してしまった。

当人のダスティン・ジョンソンは自分がボールを動かした原因ではないし、終わって話せばいいと思っていたそうで(本人曰く)、動揺した様子はなく、16番17番と素晴らしいパーセーブパットを入れ、最終ホール、セカンド、190Yから6番アイアンをピン真上に打ち、-5でホールアウト。堂々4打差の優勝・・・のはずだった。

5番ホールのスコアがどうなるか、テレビブースもゴルフファンも注目していたが、いつの間にやらUSGAのリーダーボードのスコアは5番がボギー(1打罰)、トータルスコアはー4になっていた。

この罰打に関して、何十人というプレーヤーがツィッターで猛烈に反発、批判していたのは嬉しい限り。いくつか紹介。(笑)

 

 

 

もうアップしているとキリがないぐらい。これはUSGAの大きなミステーク、アホらしい限り。ビデオを何度見ても、ジョンソンが原因とは思えない。

USGAは全米のメンバーから(わたしのように)お金をとって、それをどう使っているかわかったったもんじゃない。ゴルフを治める組織というので何でも上からの視線、けったいなルールを作っては変え、作っては変え、ふざけんじゃない!

といういうことで、悲願だったかどうか知らないが、今度こそ強いダスティン・ジョンソンで勝ちきった。ギャラリーが「DJ!DJ!」と応援するさまは、ファンのほうもジョンソンのメジャー優勝が悲願となっていたのかもしれない。

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