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完璧な筋書き/クイックンローンズ・ナショナル優勝者

2ラウンドだったろうか、3ラウンドだったろうか、ビリー・ハーリー三世のアイアンショットを見ていて、今週はひょっとしたら彼が勝つかもしれないなと思った。「ひょっとしたら」がつくのは、34歳の今まで彼がツァー未勝利だったからだろう。

派手さがないプレーヤー、未勝利にしてはゴルフファンに名前が知られているのは、その変わった経歴が度々テレビで紹介されたゆえと思う。ゴルフは高校時代からバージニア州のトップ選手だった。卒業後ネービー・アカデミーに入学(日本語でいうなら海軍大学か)。大学ゴルフでも活躍、アマチュアランク6位までいった。

大学卒業後、2009年まで海軍に勤め、ペルシャ湾その他にも従軍。プロ転向後は下部ツァーとPGAツァーを行ったりきたりしていた。今週のこの試合も、スポンサーの招待選手で出場。

この試合は、タイガーがホスト、軍従事者を称える主旨で、スタートホールではネイビーの兵士が選手紹介している。

最終日になってもハーリーは堅実ゴルフが崩れなかった。2打差でスタートのアーニー・エルスが追いつくかにみえたが10番パー3でティーショットを池ポチャしてアウト。

バック9中盤に、ハーリーが15アンダーで、プロ転向後初試合のジョン・ローム14アンダー、ビージェイ・シンとビル・ハス13アンダーに迫られている時、13番をパーセーブパットを入れてしのいだ。

優勝後の記者会見で、「12番で3パットにしたから今度は3パットにすまいと思った。パーパットを入れて、これでまだ1打リードしているぞと思った」というから、ツァー初優勝がかかっていても存外冷静というか、勝つ時というのは自分のゴルフに自信があるのだろう。

そして15番の劇的なチップインバーディ。

「(カップインしたのは)ショックだった、これほどコースで感情を出したのは初めてだ」「気を静め、プレーを続けねばならなかった。次のホール、16番のティーショットを打つのはその意味で難しかったがフェアウェイキープした。」(と少し誇らしげな顔をして言っていたのが印象的だった)

その16番で27フィート(8m)のパットを入れて、勝負あったりの様相。

クイックローンズ・ナショナルをなぜワシントンDC近くのコースで開催しているか、それはアメリカ軍従事者達の支援のためであり、毎年現役の軍従事者には無料で入場券を配布している。

その元軍従事者が優勝したのだから、本人といいホストのタイガーといいパーフェクトの試合になった。

53歳のビージェイ・シンが65で猛追したが、届かなかった。またアーニー・エルスも良いゴルフをして、ファンをわかせた。

ほとんどふてぶてしいほどのルーキー、ジョン・ローム。バックスイングが非常に短い癖のあるスイング。まだまだ荒削りの感じを受けるものの、彼は久々にこれは大物になるかもと思わせるプレーヤー。わたしはすでに気に入っている。(笑)

リーダーボード

タイガーは試合復帰は無理のようだが、試合前の記者会見でも明るかったし、ツァー復帰の強い意思は感じられたので嬉しい。最終日は子供達を連れて、ホスト役をこなしていた。

Qln_tigerkids_10thtee_s

10番ティーグラウンドでビリー・ハーリーと握手していたので、これはその前後に撮った写真と思う。タイガーはよく子供達と過ごし良いパパのようです。

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ビリー・ハーリー一家。ハーリーは幾つかのチャリティー活動をしていて、その一つがエチオピアの子供をアメリカで養子にしようというもの。黒人の子は、養子ジェイコブ君。今はチャンピョンズツァーでプレーしてる、カート・トリプレットも同じような活動をし、やはり養子にしていた。

この試合の戦績により、ハーリーはもちろん、3位タイのジョン・ローム、7位のハロルド・バーナー三世が全英オープン出場権を取得。


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天変地異

イギリスの国民投票がEUを離れるという結果になったことから、なぜかわたしは立ち直れず(笑)、ゴルフ中継もそっちのけで1日中BBCニュースを見、日経新聞ウェブニュースを読み、いろいろと実に興味深い。

投票前から、このキャンペーンやレポートを通じてイギリスの今までテレビに出ることがなかった地方の様子や、庶民の暮らしぶりが見られたは収穫だった。

ロスアンゼルスにしか住んだことがないわたしは、ほかの英語圏の人の英語を聞き取るのが辛いが、今回の報道でもニュースキャスターやゲストの話はかなり苦しかった。みな頭が良い人達だから、言いたいこと、言うべきことをよどみなく言う。しかし、討論でもまたイギリスとアメリカは大違いと思うものだ。

百聞は一見にしかずとはこのこと。EU離脱が決まった感想を聞かれた街角の老人は、嬉し泣きしながら「これで自分達の国が戻ってくる」と語っていた。ARMYの文字が入ったキャップをかぶっていたから、戦争に行った人だろう。

離脱に投票した人達の比率は65歳以上、ブルーカラー労働者、所得が低い層が高かったそうだ。

Ukregionmap3

しかし、地域別で離脱派(赤)と残留派(青)を色分けするとこれだけはっきりしているのだから、僅差とは言え残留派が負けたのは無理もないと思える。

イギリスがどう変わっていくか見ものですね。

話は違うが、わたしはYahooJapanトップページの天気欄(横浜)を見ては落ち込んでいる。いやオーバーではなくて。5月から何日間夏日があることか。6月に入っても雨が降るのはたまにで、あとは29℃や30℃。

昔の梅雨はこうだったなんて話をしてもしょうがないぐらい、日本はまったく違った気候になってしまっている。

横浜の今日(土曜日)の熱中症指数:警戒「充分な休息と水分補給を」 正午の気温が29℃、湿度86%だそう。もうもうと湯気が上がる温泉のお風呂って感じでしょうか?(笑)

雨が降らないのは南カリフォルニアだけではないだろうが、今年はこれでもかと降る地域がある。地元の人がこんなに降ったのは見たことがないという豪雨で、先日はウェストバージニア州だった。

これは金曜日にバッバ・ワトソンが撮影したグリーンブライアー・クラシック開催コースの様子。ゴルフコースに濁流が流れている。ビデオの最後が1番ティーグラウンド後方から見る1番ホール。同試合は7月7日が初日。PGA側はまだ結論を出していないが、このコースで開催は難しかろう。

上空からの画像。水没しているのは同じコース。ウェストバージニア州ではこの雨で20人の死者が出ている。今朝のニュースで天気予報士の女性が大雨の後どういう場所で水害が出やすいかを説明していたが、グリーンブライアー・リゾートがある場所は、両側に山がある狭地でいかにも当てはまる。

どこに住むか、よくよく考えなければいけない天変地異が多い地球になってしまった。


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やはり不人気なオリンピックゴルフ

あれは何年前だったろうか、ゴルフをオリンピック種目に復活させる働きかけをしていることが公になった時、多くのプレーヤーは歓迎どころか懐疑的コメントをした。曰く、ゴルフは個人スポーツだ、国単位で競うオリンピックはそぐわない。曰く、夏はメジャーや大きな試合が目白押し、ただでも厳しいスケジュールなのに、どこにオリンピックの日程を入れるのか。曰く、オリンピックにゴルフは現実的ではない。

やがてオリンピック委員会に運動に行く人選が発表され、ニクラウスやアニカ・ソレンスタムが選ばれた。「アメリカではあまり影響はないかも知れないが、まだゴルフが普及していない国ではオリンピック種目になることで国の援助を受けられ、発達に貢献する」というニクラウスの大義名分のコメントもあり、少しずつプレーヤー達のコメントもポジティブな表現に変わっていった。そこへ来て、このズィーカウィルス騒動。

一番最初にオリンピック出場辞退を表明したのはアダム・スコット。その次がルイス・ウーストハイゼン。記憶違いでなければ、二人ともスケジュールのきつさを理由としていた。

シャール・シュワーツェル、マーク・リーシュマンはズィーカウィルスへの懸念のためと言っていたと思う。

続いて年寄り組のミゲル・エンジェル・ヒメネス、ビージェイ・シン。これは若者だが、ニュージーランドのティム・ウィルキンソン。

そして若いプレーヤー達のトップを切って、と言うのは何だが、今日ローリー・マックロイが不出場を表明。

テレビ解説者のデビッド・ファハティーが持つ番組に出演したマックロイが、ここ1,2年で(結婚して)居を構える場所を探している、アメリカでの試合が多いから定住の家もアメリカのどこかになると思うがと言っていた。婚約者のエリカと家庭を作る気は明らか。もしズィーカウィルスに感染したら・・・というのは極めて身近で現実的脅威に感じるのは無理もない。

ジョイソン・デイも既に、参加をもう一度考え直しているところだと語っている。小さい子が二人いるが、もっと子供を作る気のようだから、おそらく彼も退くでしょう。

リッキー・ファウラーはリオデジャネイロに行くには、みんなの安全と健康が保証されなければと思う、行きたいがまだ分からないと積極的には聞こえない。

マスターズチャンピョンのダニー・ウィレットも懸念を言っているので、行かない率が高かろう。

リオデジャネイロの事情を知る人が一人ならず、ズィーカウィルスより犯罪事情を心配したほうがいいと言っている。

今のところは女子から不出場を言うプレーヤーは出ていない。各国のトッププレーヤー達は非常に年齢が若いせいかも知れない。

いずれ困ったことになった、オリンピックゴルフ。

プロフェッショナルが参加出来るオリンピックになったこと自体、わたしはいまだに立ち直ってないが(笑)、バスケットボールとゴルフは国別にしてプロが出場は無理があると感じる。

さて、全米オープンのUSGA大チョンボも反省の色なく終わり、今週はタイガーのタイガー・ウッズ・ファンデーションがホストの試合、クイックローン・ナショナル。コースはいつものコングレーショナルCC今日水曜日はタイガーの記者会見もあり、元気なタイガーが見られた。(もちろん出場はしません)

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全米オープン余話

日本のブログを読んだけれども、ダスティン・ジョンソンの5番ホールに課せられた1打罰のことを書いている人がほとんどなく、特にメジャーになると日本から独自の撮影隊や解説陣が来るから、日本向け中継ではあまり語られなかったのかと思った。

しかし正確に書いている方をやっと見つけた。ゴルフを見る目が優れた人というのはいるもので、誰を応援している、誰に勝ってほしいという感情からではなく、優勝者を当てる人。これはプロゴルフを長年、見てきた人の鋭い眼だと思う。承諾なしで引用して申し訳ないが、ゴルフイラストのプロであるこちらの方。彼はジョンソンが勝ちそうなと3日目に書いておられる。職業ということを考慮しても、彼のイラストはすごいでしょ?

*

わたしはまだ病気が治っておらず、昨日は全米オープンの中継を見てブログをやっとかっと書いて、誤字に気がつきながら直す気力なく、ツィッターを数々引用してその訳も書かず、不親切なことであったが、翌朝になってもUSGAの裁断をけなすツィッターの波は止らず、それを読むのが格好の娯楽になっている。

まずは、5番グリーンで、ジョンソンがボールが動いた原因となったという理由で1打罰を課された、その練習ストロークとボールが動くビデオ。後に12番ティーグラウンドでルールオフィシャル、ジェフ・ホールがジョンソンに説明している音声は、このビデオをテレビ中継画面から作製した人が勝手に入れたので無視して下さい。

その前の短いバーディパットから語らなくては気がすまない(笑)。3フィートか1メートルぐらいか、ジョンソンはバーディパットを外しているが、良いストロークをしなかったと仮定しても、カップ前でキュインと曲がってローサイドに転がった。この画面でいうと、手前からカップへ、カップからジョンソンのボールへとかなり傾斜している証。ということはカップから下り傾斜の途中にボールがあったはず。見ての通り、アドレスしようとしたジョンソンはボールが動きそうなので急いでパターを持ち上げている。

USGAの論拠は、ジョンソンの練習ストロークのとき、パターを地面につけた、その衝撃でボールが動いたとするもの。ぷーっ。

その論拠を非難、揶揄するツィッターが相次ぐ。その一人が昨日のブログに引用したマーク・カルカベッキア。「USGAはグリーンに3回もローラーをかけて、2回芝を刈って、ほかにどんな原因でボールが動いたんだ。重力はどうだ?(このルーリングは)ひどいもんだ、吐き気がするよ。」とこきおろしている。

オーストラリアのスティーブン・ボーディッチのツィッター(昨日)。

「ブライソン・デシャンボーはもうすぐラウンドが終わるよ。USGAは重力による力について彼に聞いたらいいだろう。」

(デシャンボーは大学で物理学を専攻。その知識により、ゴルフクラブは全て同じ長さであるべきと結論し、現在も同じ長さのクラブを使っている。)(もちろんジョンソンのボールが動いたのは、傾斜にあったボールが重力により動いたことを痛切に指摘。)

*

同じくオーストラリアのプレーヤー、マーク・リーシュマン(今日のツィッター)

「ハイ!USGAのオフィシャルになりたいんですが。」

「意思決定の能力はどうかな?」

「ひどいです。」

「採用決定だ!」

(ははは。言いたい放題、USGAをおちょくってます)

テレビスイング解説者及びスイングコーチのピーター・コスティス(昨日のツィッター)

「USGAは僕が一人でラウンドして正直なスコアを提出しても信用しないくせに、僕達は彼らが全て正しいことをしてると信用しろっての?」

ゴルフライター、ブライアン・ワッカー(昨日のツィッター)

「ダスティンの勝ち、USGAの負け。何というパーフォーマンス!」

とどめ。(笑)

「週を通してダスティン・ジョンソンの素晴らしいゴルフ、ルーリングの茶番を乗り越えて強いフィニッシュだった。ダスティン・ジョンソン、そしてみんなにハッピー・ファーザーズ・デイ!」

ほかにもまだまだおもしろいツィッターがあったのですが、ニュアンスを伝える良い訳が出来そうもないので、このぐらいにします。表彰式でギャラリーがUSGAにブーイングしたのは笑った。並んでいるオフィシャルも笑っていたが。

色々な意味でダスティン・ジョンソン優勝が嬉しい全米オープンだった。


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ダスティン・ジョンソン初メジャー/大失態USGAの罰打

早朝に3ラウンド目の残りホールをプレー、-7で終えたシシェーン・ラーリーだったが、初メジャーはタフだった。アンダーパーで最終ラウンドに入ったプレーヤーにメジャー優勝経験者はいない。さて誰が生き残るか、誰が消えていくか。

 わたしはトッププレーヤー達の今週のゴルフを見ていて、自分が不慣れな攻めをするのは、彼らには非常に居心地が悪く、自信が持てないのではないかと思った。それが良いゴルフとはほど遠い内容になり、勝つゴルフから遠ざかってしまう。

先日の記事にも書いたと思うが、ローリー・マックロイ、開幕前の記者会見でこのコースは短く狭い、ドライバーは4,5ホールしか使わないと思う、3ウッドや2番アイアンでティーショットすると言っていたが、初日に最初の3ホールで2番アイアンで全てフェアウェイを逃し、そのうち2ホールをボギーにしてから、今週のトーンが決まってしまったように思う。

 同じくロングヒッターのダスティン・ジョンソンだが、4打差を追う最終日、1番ホールからどかんとドライバーでティーショットを打っている。それから短いパー4の17番、記者会見で「絶対ドライバーは使わない」と言っていたにもかかわらず、土曜日もドライバーだったし、最終日にティーグラウンドで待っている間、手にはアイアンを持ちながらイザ自分の番になるとドライバーでティーショット。(笑)

ラフがタフ、フェアウェイキープが肝心と言ったって、自分が自信があるクラブで慣れている攻め方をしたほうが成功率が高いのではないか。特にメジャーでは大きなプレッシャーがかかるのだから。マスターズに優勝した時のザック・ジョンソンしかり。パー5は徹底して3打オンの攻め方をし、ウェッジの正確さ、パットの上手さで優勝した。

バッバ・ワトソンもそうだ。

シェーン・ラーリーはアイリッシュオープンにアマチュアで優勝した時から、彼もいつか出てくるだろうと期待していたが、なかなかマックロイのようにツァーで優勝出来なかった。去年WGCブリジストンに優勝して、一躍名前が知れた。彼の普段のゴルフを知るほど見ていないが今週は堅実なゴルフをしていた。最終日は、フェアウェイを外し、チップが寄らず、パットが入らずの苦しいゴルフ。1打、また1打と落としていく。

4アンダーで来たダスティン・ジョンソンは5番ホールで短いバーディパットを外し、残ったパーパットは慎重だった。ボールの手前で練習スイング、ボールにアドレスしようとしたところで、ボールが動いたのですぐにパターを持ち上げた。アドレスもしていなけば、ソールを地面につけてもいなかった。各組につくオフィシャルに説明し(同組のリー・ウェストウッドも「アドレスしていなかった」とオフィシャルに言う)、罰打はなく、ボールのそのままの位置からパット。

2016年から変更になったルールで、ボールにアドレスした後にボールが動いても、プレーヤーが動く原因とならなかった場合は罰打なしになった。この時テレビブースにいた元USGAエグゼクティブのデビッド・フェイ(という名前だったと思う)も、「この場合は罰打なし」と明言していた。9番ホールで、セカンド169Yから7番アイアンでピンハイ左に打ち、バーディ。-5で首位シェーン・ラーリーと並ぶ。

10番で大きく左に曲げ、隣ホールのラフへ。グリーンへのライン上にテレビタワーがあったので、救済が受けられ、ラッキーブレークだった。メジャーに勝つ時は1度2度ラッキーブレークがあるのは我々が目撃してきた。テレビタワーの存在で救済を受けたのに、テレビタワーの真上の狙ってセカンドを打ったのは笑った。シェーン・ラーリーが9番でボギー。ジョンソンは単独首位になる。

そうして来た12番パー5のティーグラウンドで、USGAのルールオフィシャル2人が来て、「5番グリーンで、もしプレーヤーがボールが動く原因になったのなら罰打になるからラウンド後にビデオを見直すから」とジョンソンに言い渡したそうだ。ウェストウッドのキャディーがジョンソンの肩をなでて激励(?)しているのがカメラに写る。明らかにその場にいたものはみなオフィシャルの言ったことにむっとしている。

これだけでもテレビブースのブラッド・ファクソンは憤慨していた。どのスポーツに、プレーの最中に終わったら罰打があるかも知れないというスポーツがあろう。ゲストで来ていたジャック・ニクラウスも後刻、「ラウンドの途中で罰打があるかも知れないと言われるのは以降のプレーに響き、アンフェアだ」とツイッターで言う。

しばらくしてTVブースに呼ばれたルールオフィシャルの、ジェフ・ホールが罰打に関して説明している間、解説陣のブラッド・ファクソン、ポール・エイジンガー、アナウンサーのジョー・バックスはお互いに顔を見合いながら自分の耳が信じられない、ルール・オフィシャルがジョンソンがボールが動いた原因と決め付けた根拠に呆れた表情だった。この出来事から、テレビを見るゴルフファンはUSGAのやり方にすっかり興ざめしてゴルフ観戦に集中できなくなり、テレビブースもプレーの解説はそっちのけで、長いことその話に終始してしまった。

当人のダスティン・ジョンソンは自分がボールを動かした原因ではないし、終わって話せばいいと思っていたそうで(本人曰く)、動揺した様子はなく、16番17番と素晴らしいパーセーブパットを入れ、最終ホール、セカンド、190Yから6番アイアンをピン真上に打ち、-5でホールアウト。堂々4打差の優勝・・・のはずだった。

5番ホールのスコアがどうなるか、テレビブースもゴルフファンも注目していたが、いつの間にやらUSGAのリーダーボードのスコアは5番がボギー(1打罰)、トータルスコアはー4になっていた。

この罰打に関して、何十人というプレーヤーがツィッターで猛烈に反発、批判していたのは嬉しい限り。いくつか紹介。(笑)

 

 

 

もうアップしているとキリがないぐらい。これはUSGAの大きなミステーク、アホらしい限り。ビデオを何度見ても、ジョンソンが原因とは思えない。

USGAは全米のメンバーから(わたしのように)お金をとって、それをどう使っているかわかったったもんじゃない。ゴルフを治める組織というので何でも上からの視線、けったいなルールを作っては変え、作っては変え、ふざけんじゃない!

といういうことで、悲願だったかどうか知らないが、今度こそ強いダスティン・ジョンソンで勝ちきった。ギャラリーが「DJ!DJ!」と応援するさまは、ファンのほうもジョンソンのメジャー優勝が悲願となっていたのかもしれない。

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全米オープン3日目終了

実をいうとケッタイな病気にかかり、何が原因か分からず内科に行ったり歯医者に行ったり、異常に気がついてから診断がついたのが3日後。その分、治療が遅れたのでまだ薬の効果が出ていない有様。

痛み止めを飲んでいるので、連日長時間のゴルフ中継は氷枕に寝てうとうとしながら見ていた。今日3日目の最後の数時間はかなり見ました。

初日は雷や雷雨中断が3回もあり、朝スタートのプレーヤーは大変だったろうが、そんな不運は持ち周りで、ある年はラッキー組に入るのだから不平を言うのは男じゃないってところだ(笑)。名前は誰とは言いませんが、だいたい今の若いのは腹にしまっておけず、公に愚痴をこぼすから、嫌いなんだ。総額10ミリオンダラーの試合なんだ、つべこべ言うな。

意外だったのがローリー・マックロイの予選落ち。まだまだ彼のゴルフは安定しているとは言い難いが、それでもアイリッシュ・オープンを勝ったばかりなのに。1ラウンド目、最初の3ホールを2番アイアンでティーショット、そのすべてでフェアウェイを逃している。2つのボギーでその日のトーンが決まってしまった感がある。2ラウンド目は最初の9ホールは31という快進撃も、後半3番ホール、3フィートからの3パットは弁解の余地がない。

1打差で予選落ちしたフィル・ミケルソン、46歳には朝スタート、翌日も1ラウンドの消化で朝早くはスコアに響いたろうと思う。

コースが劇的に変わったこと、1日目、雨の中断後にアプローチショットがショートして首をひねるプレーヤーが多かったが、3日目は再びグリーンが速くなったように思う。アンジュレーションのきついグリーンでピンにショートするとグリーン前まで転がり戻る光景は全米オープン御馴染みのシーン。(笑)

意外と言っては失礼ながら、健闘に驚くのは、先週PGA初優勝したダニエル・バーグマン(+2)、今年プロ転向したばかり、まだPGAツァーカードを持たないブライソン・シャンボー(+1)。

さらに驚くのは名前も聞いたことがなかったアンドリュー・ランドリー(-3、13ホール終了)。ウェブドットコムツァーのプレーヤー、この全米オープンにはローカルクオリファイからセクショナルクオリファイを通過して出場資格を得たそうだ。

日本からの出場者で、宮里優作が予選通過した二人のうちの一人で、+3という好スコアは興味深い。日本で日本男子ツァーの試合を見ていて、これだけのスイングを持っていて初優勝も遅かったのはパットが下手なのだろうと思ったが、3ラウンド目も5つバギー、4つバーディ。彼のキャラクターを知らないが、楽観的なのが良いのかもしれない。最終ラウンド、思い切ってプレーしてもらいたい。

ジェイソン・デイの1ラウンド目の76、ジョーダン・スピースの72は優勝候補としてのプレッシャーからではないかと思いたくなる。思った通りにいかないときの焦りがさらに悪いゴルフを導くというか。

デイが69・66で+1まで戻してきたのはさすが。充分優勝のチャンスはあろう。

上位アンダーパーでは、首位シェーン・ローリー(-5)、アンドリュー・ランドリー(-3)、リー・ウェストウッド(-2)、セルジオ・ガルシア(-2)、ダスティン・ジョンソン(-2)はまだ数ホールを残す。明朝7時スタートで残りホール消化。

ゴルフファンが優勝を見たいプレーヤーはいろいろいるだろう。

ここ数年良いことがなかったリー・ウェストウッド。(PGAツァーを主にプレーするため、1年中練習出来る気候であるということで家族ごとフロリダ州オーランドに引っ越したが、離婚してイギリスに戻った。奥さんが子供達を引き取ったため、子供達に会うにはイギリスに住む必要があった。)

いわずもがなセルジオ・ガルシア。ウェストウッドもガルシアも、タイガーと同じ時代にいなければ、すでにメジャーを勝っていたかも知れないと言ってもいいプレーヤーだろう。

涙こぼるるダスティン・ジョンソン。去年の全米オープンは彼が勝つべき、いや勝つべきは乱暴だが、少なくともプレーオフに行くべきだった。

あのうらめしいフェアウェイバンカーのおかげで勝ちを失したPGAチャンピョンシップ(だからピート・ダイ設計コースは嫌いなんだ。わたしに言わせると品がない。)自滅したパターンの全米オープン、全英オープンは仕方ないとして、あまりにも酷い。

南アフリカのブランドン・グレースは遠からずメジャーを勝つだろうと感じるプレーヤーの一人。さてさて、どうなるか、楽しみです。

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全米オープン、今週のオークモントCC

最近デビット・デュバルはコメンテーターとしてゴルフチャンネルに加わっているが、彼が言った。「長いこと、このコースをプレーしていなかったから昨日コースを歩いてみた。『やっと本来のUSオープンに戻ってきたな』と思ったよ。ラフは高い、グリーンは早い、コースは難関。」

1995年このコースで全米オープンに優勝したアーニー・エルス、全米オープン開催でどのコースのどのホールが最も難しいかと聞かれ、「オークモントの18ホール中14ホール。ウィングドフットの18ホール中12ホールだね。」と笑って答えていた。

そのウィングドフットで優勝したオーストラリアのジェフ・オギルビーはオークモントは今までプレーしたコースで最もタフなコースと言っている。2007年に予選落ちしたフィル・ミケルソンも今年同じコメントをしていた。

今週はコースや過去のチャンピョン達について、数々興味深い話が紹介されて、1日中ゴルフチャンネルに釘付け。

おもしろかったのが、1904年オリジナルの設計者ヘンリー・クレイ・ファーンズがオークモントを造った時は、木がなかった話。1962年ジャック・ニクラウスがプレーオフでアーノルド・パーマーを破って優勝し、コースは一躍有名になったが、コースの見た目を意地悪にくさされた。「醜いコース」「チャールズ・ブロンソンのゴルフコース版」(爆)などなど。クラブは、それで何千本の木を植えて、リモデルした。

(チャールズ・ブロンソンは俳優。ごつごつした顔で、ハリウッドの映画やテレビで主役をこなした人にはめずらしい面貌。)

昔、オークモントCCを回ったことがある人は、2007年の全米オープンを見て、まるで違うコースのようだと言った。木を植えて30数年後、その7000本の木を今度は全部伐採してしまった。

クラブのメンバーの一部は名残惜しがって傷が残ったということだが、元々はこのような木がなかった、ティーグラウンドから全て見渡せるリンクスコースだったと考えるとユニークさが際立つ。

練習ラウンドした出場者達全員がラフがタフだ、フェアウェイキープが必須と言うが、2007年に優勝したカブレラは4日間で27ホールしかフェアウェイに打たなかったというから(半分未満)、どのホールでどこに逃すかなのだろう。

グリーンのアンジュレーションがきついこと、練習ラウンドするプレーヤー達のパットを見ているだけでエンターテイメントだ。ボールがUターンするグリーンもある。グリーンは昨日今日と少し遅くなったそうだ(ザック・ジョンソンその他のコメント)。とてもそうは見えない。

世界のトッププロの誰かはそれでもアジャストしてくるものだ。誰が出てくるか、それが問題。(笑)

練習グリーン。パトリック・ロジャース。「10フィート(3メートル)のパットで56インチ(1.4メートル)の曲がりでも足りない」

バッバ・ワトソンの「練習風景」。信じられない。

天気は木曜日に何度かシャワーと雷雨がある予報。

スタートタイムと組み合わせはこちら


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カナダの18歳、女子PGAチャンピョンシップ優勝

ゴルフはやっぱりコースだ。プロの試合もコース次第で見る醍醐味が違う。LPGAメジャー第2弾、女子PGAチャンピョンシップ開催はワシントン州のサハリーCC。

タフなコースだと思ったら、1998年ビージェイ・シンが優勝したときのPGAチャンピョンシップ開催。覚えてないから見てないのではないかと思う。しかし、女子の試合で使うティーグラウンドからでこれだけ狭く見えるのに、バックティーからは如何ばかりか。女子の試合に使われるのはこれが初めてだそうだ。

最初の3日間はコンディション、コース共タフで、メジャーらしくパーセーブが大切な我慢のゴルフ。予選通過ラインは+7だった。

3ラウンド終了後、アンダーパーは3人。リディア・コーの2アンダー(訂正)。ジェリーナ・ピラーとブリッタニー・リンシコムの1アンダー。そのすぐ後ろにはイーブンパーのブルック・ヘンダーソン、アリヤ・ジュタヌガン、アナ・ノードクビスト、エイミー・ヤンらが続き、これ以上は望めないほどの上位陣で最終日へ。

早いスタート組から、-2、-3が何人か出ていたので、ティーを前にしたかピンポジションを容易にしたか、いずれスコアが出て最後の数ホールまで分からない展開になると想像できた。優勝争いに入ると、ミスを出さないリディア・コー、1打差(訂正)で有利かと思われたが、みなタフなことタフなこと。

物怖じしないと表現するのはおかしいが、メジャーだから萎縮するとかないのかね、今の若い子は?・・・と言いたくなる。(笑)

リディア・コーが8番ホールで3つめのバーディをとり、-5へ。2位ヘンダーソンに3打差にした時は、う~~~ん、コーが逃げ切るかと思った。ヘンダーソンが11番パー5の3打目、グリーン下70フィート(21m)からパターを使い、イーグルを決め、一挙にー4の1打差へ。最終組のコーも、同じ11番でバーディ、-6へ。

何がすごいって、ヘンダーソンとコーのパーセーブ。チップで寄せられないとき、ファーストパットがオーバーしたとき、すべてパットを入れる。もちろん、アリヤ・ジュタヌガンもだ。彼女はロングヒッターのうえ、グリーン周りからのショートゲームが上手い。

最後の数ホールにさしかかる時、リディア・コーがー6(14ホールまで)、ヘンダーソン、-5(15ホールまで)、ジュタヌガン、-3(15ホールまで)。順に19歳、18歳、20歳ですよ。28歳は年寄りか・・(笑)

17番171Y、右が池のパー3。ヘンダーソン、6番アイアンのティーショットを嫌ったが、少し遠いもののピンハイ左。13,4ヤードか、これを入れて6アンダーへ。首位タイ。パットする直前、前のホール16番でバーディパットを入れたジュタヌガンへの歓声が聞こえたが、仕切り直しなかったのも驚く。

最終ホール、412ヤード。48インチの長いドライバー、得意クラブだそうだ。フェアウェイが狭いホールもずっと使ってきたが、このティーショットを右ツリーラインへ打ち込む。セカンドショットはミスでフェアウェイ右エッジへ。

3打目、残り75Yからピン左下へ。これも良いショットだった。パーセーブパットは、11,2フィートか、もっとあったかな。渾身の集中の顔。これを入れた!65、トータル6アンダー。

フェアウェイに座って待つ、ジュタヌガンが拍手しているのが可愛い。彼女は16番、17番で連続バーディ。最終ホールでバーディならば、-6だが、ピンハイ左からのパットは入らずだった。66、トータル5アンダーでホールアウト。彼女は先週まで3試合連続優勝している。今週もまた優勝のチャンスがあったのだから、すさまじい。

リディア・コー、ショットは良いが、16番、17番とバーディパットがショートしだした。にこにこしているが、プレッシャーを感じていなかったらウソだろう。18番のバーディパットは惜しかったが、入らず、プレーオフ!

プレーオフに入ると決まったあとのヘンダーソンは、緊張しているのか、ナーバスになっているのか、今まで見せたことがない表情。

メジャーながら、プレーオフはサドンデス。

18番421ヤード。コーのティーショットはフェアウェイ少し右寄り。ヘンダーソンはフェアウェイ左ぎりぎり。セカンド、コーは残り175Y、ピン左上へ。良いショットだった。

が、次に打ったヘンダーソンのセカンド155Yはピンへ真っ直ぐ上り、ピン左3フィートへ。書きながらDVRで再度見ているが、これを打つ前の素振りからして芯食ってた。いやほんと。(笑)

コーはバーディパットを入れられず、ヘンダーソンはバーディでプレーオフを制した。

誕生日が97年9月10日というから恐ろしい。(笑)

最年少記録ではないが、18歳9ヶ月のメジャー優勝。LPGA2勝目。マンデークオリファイから出場して初優勝したのが去年のカンビア・ポートランド・クラシック。LPGAメンバーになる以前からの試合を入れ、37試合出場、予選通過34試合。

Womenspga_henderson_trophy

アマチュア時代から注目されていたが、カナダから何と素晴らしい才能が出てきたろう。全てが可愛らしいのがまた良い

リーダーボード

ブルック・ヘンダーソン、最終日のハイライト


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心はすでに全米オープン

メジャーの2,3週間前になると、そわそわしてきてほかの試合はほとんどどうでもいい気分になる。coldsweats01 BGMのように常にゴルフ中継はつけているし、ヨーロッパツァー、PGA、LPGAは毎週毎週DVRに撮るが、気持ちが入らない。

しかし、今週のLPGAメジャー、女子PGAチャンピョンシップはコースが良いからおもしろいですね。

今年の全米オープンは、オークモントCCで開催。それだけでわくわくする!

2007年同コースでエンジェル・カブレラが勝った日が忘れられない。グリーンが硬く、ボールはなかなかグリーンに止らないコンディションで、カブレラのみピンそばに打っていた。タイガーとジム・フューリックの猛追届かず、プレーオフに持ち込めなかった。優勝スコア+5、タイガーとジム・フューリックが+6。

第二次世界大戦後のオークモント開催USオープン優勝者は、1953年ベン・ホーガン(優勝スコア-5、2位サム・スニードに6打差)、人気絶頂のアーノルド・パーマーをプレーオフで制して優勝した1962年ジャック・ニクラウス(-1)、1973年のジョニー・ミラー(-5)1983年ラリー・ネルソン(ー4)。

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1994年アーニー・エルス(-5)、前回2007年エンジェル・カブレラ(+5)。

5月にUSGAがアップしたコースビデオ。

 

ティータイムと組み合わせはこちら

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全米オープン2回優勝のラティーフ・グーセンが特別招待選手で出場。

セクショナルクオリファイを通過したPGAプレーヤーは、今年プロ転向のブライソン・デシャンボー、ルーク・ドナルド、ブレンドン・スティール、ケビン・スティールマン、JJ・ヘンリー、デビッド・トムズら。

イギリスのコースで通過したのが、グレゴリー・バーディ、アレキサンダー・ノーレン、ピーター・ハンソン、ソーレン・ハンセン、長いこと不調が続いていたが最近少し上がってきたイタリアのマテオ・マナセーロら。日本からのクオリファイヤーは池田勇太、谷口徹、宮里優作、谷原秀人。

プレーヤー達の練習ラウンド後の感想を聞いても、ラフがものすごい、フェアウェイキープが最優先、今年もオーバーパーが優勝スコアと予想している人が多い。

USGAのサイトには良いビデオや画像がたくさんあるので開幕までにアップしていきたいと思う。


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身近で起こったUCLAスクールシューティング(銃撃)

「スクールシューティング」は、学校に銃撃者が入り無差別に銃撃することをいうが、ひとまず何が起こったかを書きます。

うちの孫が通うミドルスクール(6年生から8年生まで。8年生は年齢でいうと日本の中学2年生)は、UCLAと近く、いろいろなことで同大学と提携している。8年生はもうすぐミドルスクール卒業ということで、卒業前のイベントがたくさんあり、子供達には楽しい忙しさ。

先週の金曜日は、そのUCLAのレクレーションセンターという場所で、屋外プールで泳いだりテニスをしたり、ランチやオヤツが出て学校の授業時間中に1日遊ぶ「グラド・デイ」(卒業生の日)だった。

生徒120人、先生4人、世話係りのボランティアの親6人ほどに、UCLAレクレーションセンターの職員らがつく。朝8時半に学校を出て徒歩でUCLAに行ったのだから、9時前には着いたろう。

うちの娘は学校の役員で、何か食べ物を持っていき、ランチの時間に手伝う予定だった。道に迷い(何しろUCLAは広大なキャンパス)、ようやく着いたのが9時50分ぐらいだったろうと言う。

それから10分かそこらで、学校側から「ロックダウン」の無線がレクレーションセンターの職員に入る。ロックダウンLockdownというのは、既に建物内の人はそのまま、屋外にいる人は最も近い建物に入り、人の出入りを禁止される。命令と変わりない。

先生と親に、大学内で銃撃があり、アクティブ・シューター(active shooter)がいると知らされた。アクティブ・シューターとは、まだ銃撃者が警察に確保・逮捕されていないということ。レクレーションセンターには大きな部屋があり(想像するに体育館の小さい版というところか)、父兄と先生達は大急ぎで生徒を室内へ入れた。外に学校のバックパックを置いている子はそのまま置き、プールに入っていた子は水をしたたらせながら裸足で駆け込んだ。体育教師が唯一の男性だったが、建物内のトイレを走り回って、子供がいないか確認したそうだ。

悲しいことにアメリカでは特に近年スクールシューティングが多く、先生達はよくその訓練を受けているらしい。

まず、家具(机・椅子など)を窓や壁際に寄せ、部屋の中央をあけておく。窓から遠いところに、子供達を座らせる。

その建物は、体育館などに見られる頑丈な両開きドアが4箇所あったそうだが、2箇所を閉じ(ベルトや衣類などで縛る)、2箇所は銃撃者が入ったとき時に逃げられるように縛らなかったそうだ。一人のお母さんは1つのドアを背に両腕を組んで仁王立ち、ロックダウンの2時間半立ちっぱなしで子供達に向いていたという。(娘が想像するに、何らかの警察関係の職だろういう)

もう一人のお母さんは(娘の仲が良い友達)、もう1つのドアに向けて座り、左右に消火器を置き、銃撃者が入ってきたら差し止めるつもり。(光景を想像すると笑えるが、子供達の命を守るその心や涙が出るではないか)

家具を寄せ、子供達を座らせたあと、体育教師が子供達に初めて、大学内で銃撃があったこと、出ていいと許可があるまで、ここで待っていることを教える。

「すでにテレビのニュースに出ているだろう。親に自分は無事だ、安全に隠れているからと電話しなさい。電話は一度だけだ。写真を撮って友達に送ったりは許さない。」

屋外に置いたバックバックに電話を入れたままの子も多かったので、電話を持っている子が貸してやってみな親に電話したそうである。

銃撃が起こったのが10時頃と思う。わたしが事件を知ったのが11時過ぎ。ゴルフ中継を見ていたが、テレビブース内の話が長くなったときにニュースのチャンネルに変えて分かった。

こんな時はスマートファンに感謝だ。

「テレビのニュースでスクールシューティングがあったと言ってる、あんた、まだUCLAにいるの?」

「いるよ。ロックダウンでみんな建物の中にいる。」

それから、一番速くニュースを伝えていると思われる地元チャンネルに変え、ニュースで伝えることを刻一刻と娘にテキストで送る。

現地警察の陣をとっている人の短い記者会見、もう1度記者会見がある。2回目の記者会見の時、記者の一人が「マーダー、スーイサイドではないのか(殺したあと自殺する)」と聞く。「まだ分からない」と答えたとき、あらっと思った。その時は、既に分かっていたが全てが安全と確認できるまで、答えなかったのだと思う。

娘も「マーダー、スーイサイドじゃないの?」とテキストで聞いてくる。

テレビの画面は、銃撃があった数工学部の建物から学生らしいのか1人、2人と手を挙げて出て来るのが写る。(犯人ではなく、避難してきた人達)

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(テレビ画面をスマートファンで撮ったもの。右に時刻が出ています)

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そのうち、大勢の警察が出て来る。制服が違うから、いろいろな部署や管轄だろう。ニュースのアナウンサーが、「出て来る警察官たちの表情が厳しくない、談笑している人もいる。拳銃も抜いていないし。これはひょっとして解決したのでは?」と言う。

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ほどなくLAPD署長の記者会見で、「銃撃者は一人を殺し、自殺した」と発表。

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(画面の正面で撮っていなくてすみません)

これは大勢がいる場所で銃撃があった場合の、警察のレギュレーションであるから仕方がないが、学内にいた学生その他はこのように一応ボディーチェックを受けてから解放される。

孫らミドルスクールの子供達が出されたのは12時半ごろだったそうだ。帰りも徒歩で学校に戻る予定だったが、LAUSD(ロスアンゼルス学校区)が急遽スクールバスを手配してくれ、バスで帰校したそう。

これはミドルスクール側がUCLAにお金を払って開催したイベントで、この事件でUCLAは陳謝、今日月曜日にもう一度やり直してくれることになり、うちの孫を含めほとんどの子は喜んで出かけたというから、何とも銃社会に慣れているというか、呆れてしまった。

実質は不特定多数を銃撃するスクールシューティングではなく、(根拠のない)個人的恨みで相手を撃った殺人事件。

以前UCLAでPhDを取得した男が、精神がおかしかったらしく、住んでいたミネソタ州で別居中の妻を撃ち殺し、車をノンストップで運転しミネソタからロスアンゼルスへ来て、昔住んでいたカルバー・シティーという街に車をとめ、その足でバスに乗ってUCLAに来て、教授を射殺してその場で自殺したというもの。

殺されいた妻が発見されたいきさつがまたクレージー。自殺した彼の持ち物から、「家に猫がいるから誰か面倒をみてほしい」というメモが見つかった。それによって、ミネソタ州の彼のアパートに行ってみると、「殺人リスト」として、妻とUCLAの二人の教授の名前があった。妻の住所には何箇所も撃たれた、死亡後数日は経っているとみられる遺体があった。UCLAのもう一人の教授はその日学内にいなかったので難を免れた。

ロックダウンで、建物に隠れている間、娘は、サンデーロックのスクールシューティング(20人の子供と6人の先生や職員が殺された)を思い出さずにはいられなかったという。

同時に、今の学校の先生がどれほど訓練されているか、どれほど子供達の命を守ることを最優先にしているかがわかって、感謝しても感謝したりない気持ちだったそうだ。

わたしも犯人は死んだというLAPD署長の発表があるまで心臓がぴくぴくした。しかし、幸い娘が孫と一緒にいたので、どんな状況になっても母親がいて守れなかったら、その時は運だろうと思った。

あとで思うに、むしろ娘達は運が良かったのだ。これが特定の相手を狙った殺人事件ではなく、スクールシューティングだったら、どうなっていたかわからない。レクレーションセンターは、キャンパスでも北の奥で、ほかの校舎からかなり遠いし、誰もが簡単に入られる構造にはなっていないので、リスクは低かったろうが、なかったとは言いきれまい。

このことはここに書くか迷ったが、もし誰かがこういった事件に遭遇した場合、少しでも役に立つことがあったらと思いなおして書きました。

アメリカでは、こういう銃撃にあった場合、どうするのが少しでも生きる確率が高いかという研究があって、銃撃者が向ってきたとき、椅子などの後ろに隠れたり、親が我が子の体をおおったりしますが、走ってその場を逃げるほうが、助かる確率は上と言われます。

キチガイに刃物ならぬ、キチガイに銃で、その銃を取り締まる気が毛頭ないのだからアメリカ人のメンタリティーにも救い難いものがある。いまだにウェスタンの時代のつもりなのだ。シェリフは何百マイルも離れた街にしかいない時代には、そりゃ自分のことは自分で守らなければならなかったと思いますが。

何しろドナルド・トランプを大統領にと真剣に考える人達が大勢いるのだから、馬鹿は死ななきゃ治らない?think


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あれれ、飛んだかも

今日シャワーを浴びていたら肩がヒリヒリと痛く、おかしいな、垢こすりタオルに何か金属片でも刺さっているのかと思ったら、日焼けで赤くなっていたのでした。昨日はバッグに数本入れての歩きで、汗はかいたけれども、21℃ぐらい、カンカン照りでもなかったのに、いやはや油断しました。

何かと忙しいけど、ゴルフ忘れない程度にはやっておこうという不届きな動機で、初対面の男性4人と回り、これが稀にみるおもしろいラウンドだった。ロスのパブリックコース、気楽な9ホールコースでなければ有り得ない底抜けのオープンさ。これもアメリカっていいなという瞬間です。

先週の月例ではギャップウェッジが要る場面が多かったので、持参クラブは1W・4W、ハイブリッド4番5番、8番アイアン、GW・SW、パター。

月例は朝9時すぎにティーオフするから、まだ空気は重くラフはぬれているしで、午後からプレーするのとは飛距離が違ってくるのは当たり前としても、何だかなぁ、全く違うゴルフになる。

このコースは何時に回っても風の向きだけは同じ。1番はアゲンスト、ドライバーがよく飛んで、8番アイアンでちょっと足りず。チップで3フィートに寄せ、みなに賞賛された。いや3フィートは約パターの長さだから、それより短かったろう。あっさり外して、あぁー今日もまたパットが悪いのか。

先日は3ウッドのレッスンを受けたが、ウッドは基本的に同じはずと、ドライバーも同じ考え方で打ったらおもしろいように当たって、この前までの飛距離125ヤードはどうしたんだか・・・。

あいにくというより幸い、ブッシュネルのGPS距離腕時計を忘れて、残り距離は両サイドの杭と地面に埋め込んでる印で判断。

ボギー、ボギーで来て、初めてミスショットしたのが3番パー3。ハイブリッドの5番を左に引っ張った。カップなめそうなチップも、なぜか反対側のエッジまで転がってしまった。グリーンが硬い。カップに遠くなければエッジからパットするのはグリーン上より得意で(笑)、スピードだけ合わせようとストロークするからじゃないかと思うが、やっぱり入った。

4th

(こういう景色を見ると、何はともあれゴルフにし来て良かったと我々5人共感する)

4番パー4もドライバーが当たり、たぶん大きすぎるなとは思ったがハイブリッド4番、花道に落ちてグリーン奥まで転がってしまった。下りチップ、止るわけない。あぁー、ティーショットが飛んで2打で楽々オンできるところだったのにボギー。

次の5番はタフなパー3で、いきおいいつも詰まっている。4人の男性のうち3人がスモーカーで、ことに顔の下半分がヒゲの若い人は毎ホール吸っていた。

彼はわたしの前方に立っていたが、ライターで火をつけようとしているのが太いガラスのパイプ。それに強い臭いがしてきた。何だろうこれは、マリワナはこんなに嫌な臭いがするのだろうか・・?

わたしのすぐ後方のベンチに座っていた、一番見かけがまともな男性が、マリワナのジョークを話し始めて、みなで大笑い。それで、やっぱりマリワナだったのねと思う。(わたしは吸ったことがないから臭いが分からないのだ。)

彼が医療用に入手しているのか知らないが、カリフォルニア州では医療用マリワナは合法的に入手できる。後で人に聞いたことだが、マリワナもセカンドハンドスモーク(日本では副次喫煙?)で影響を受けるのですってね。

そのホールはグリーンオンしたのが、ここ20年で1,2回しかないし、近年は何で打っても全然届かないのに、昨日はティーショットがグリーンを走りぬけ、奥ラフまで行ってしまった。(あとで考えたら、セカンドハンドスモークでハイになったせいか?)(爆)

6thhole

6番女性にパー5もドライバーが飛んで、3打目が8番アイアンじゃあ全然足りないし、ハイブリッド5番じゃあ大きすぎるってところ、届く距離なのにパーオン出来ずボギー。次から7番アイアン入れないとダメだな。

右ツリーラインの木、先週は遠くから撮っただけだったが、昨日は近くまで行って撮った。花がわた毛のようにふわふわした感じなのだけど、何の木でしょうね

Flower_s

ということでパー2つ、ボギー6つで最終ホールへ。せっかく長いものが良かったのに、ティーショット大ミス、木の後ろからフェアウェイに出すつもりが当たりが良すぎて右のフェアウェイバンカーへ。すったもんだの末ダブルボギー上がりになった。パー34の9ホールをスコア42。せめて40ぐらいにはまとめたいもの。

明日からメモリアルトーナメントです。


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