« 2014PGAチャンピョンシップ3日目終了 | トップページ | タイガー、ライダーカップ出場辞退、今季休養 »

ミソをつけたPGAチャンピョンシップ最終日

仰天の終わり方で、せっかくのマックロイ25歳にしてメジャー4勝という快挙もそっちのけ、アメリカでは喧々諤々の論争が明けた月曜日になっても続いている。

最終日、最後の数組がまだスタートもしないうち強い雨のため中断になった。わたしの記憶が確かなら、松山英樹は既に13番ホールを終わっていたと思う。約1時間50分の中断後の新しいティータイムは、最終組の1つ前のフィル・ミケルソンとリッキー・ファウラーが4:10pm、最終のマックロイとウィスバーガーが4:19pmという遅さ。日没が8:40なので最初から最終ラウンドが終わるか懸念された。

雨が降る前にリフト&クリーン(フェアウェイのボールは拭いてリプレース出来る)のローカルルールを採用していなかったので、雨のあともボールのままプレーしたが、特に水が多い場合、カジュアルウォーターとして1クラブの長さ内でリプレースが許された。そんなこんなでプレーペースは2サムにしては亀ペースだった。最終組から3つ前のヘンリック・ステンセンがフィニッシュしたのが8:22pm(スタートは3:52)。

ミケルソンが17番の奥ラフからチップでピンそばに寄せた時は相当暗かったという(テレビ画面は実際よりかなり明るい)。コースレポーターでミケルソン組についていたピーター・コスティスが、ラインが見えないのにそこまで寄せたと、そのチップショットを誉めていた。

そうして最終18番のティーショットを打ち、ミケルソン達がティーグラウンドから速足で降りていくとき、大会オフィシャルが必死に追いつき(年配紳士なのでミケルソンに追いつくのは大変そうだった・・笑)、「後ろのマックロイ達にティーショットを打たせるから。」と伝えた。(この時初めてミケルソンに伝えたのは、コスティスがその場でレポート)(下のビデオ、1分40秒辺り)

ミケルソンとキャディーのジム・マッケイは走るように右ラフを進む。彼らが2打地点よりはるか前にいるときにマックロイがティーショットを打つ。そのボールを目で追うミケルソンがカメラに写る。セカンドを打とうと準備しているミケルソンの後方にマックロイが着き、ミケルソンは振り返って驚いた顔(ライブ中継で写っていた)。リッキー・ファウラーはグリーン右端へ、ミケルソンのセカンドはグリーンに僅かに届かず。

セカンドを打って、歩き去るミケルソン組にマックロイは不満のジェスチャー(下のビデオ、50秒辺り)。ビデオを見ると、マックロイは2打目から4サムとしてプレーすると思い込んでいたと推測する。

いっぽう、ミケルソン達はティーショットを打たせることは承諾したが、グリーンに行ってからマックロイ達にセカンドを打たせるとは聞いていなかった(ラウンド後にファウラーがそう答えている)。グリーンそばでミケルソンが険しい顔でオフィシャルに何か話しているのが写る。まずはビデオ。

これはトーナメント後のゴルフチャンネルの番組で、話の合間に18番での映像が出る。後続組に打たせるかどうかはプレーヤー同士の合意(譲り合いというか思いやりというか)によるべきで、オフィシャルが強要するものではないが、マックロイの「4サムとしてプレーしたらどうだろう」(本人の言葉)という申し出が今日中に終わらせたい大会側の気持ちとあいまって、ミケルソンとファウラーに選択の余地がない形でプレーを急がせたことは、見ていて気持ちがいいものではなかった。あちこちのゴルフサイトを見ても、これはわたしだけの感想ではないと言える。結果は同じだったろう・・・というのは、この終わり方を許す理由にはならないと思う。PGA of Americaのチョンボですね。

*

Sun_rory_18th2ndshot

(18番、ハザードラインに近い右ラフからセカンドを打つマックロイ。向こうの空に真っ黒い雲。)

不安定な天候は予報に出ていたのだから、そもそものティータイムをもっと早くすべきだった(1番最初の組が8:20amだった)、10番と1番の両ティースタートにしても良かった。夏のケンタッキーの天気はこんなものだそうだ。それに終了出来ない可能性がある時の対応を考えておくべき、今時のテクノロジーで最終ホールの照明ぐらい用意できないのかと、ゴルフファンの糾弾は続く。(笑)

何がどうなっているのか状況が分からないうち、あれよあれよと終わってしまって、視聴者も後味が悪ければ、結果はマックロイの優勝だったろうとは思うものの、先にスコアをポストしてプレッシャーをかけることが可能だったミケルソン組は、最終ホールをせかされてプレーしたのは無念だったろうと想像する。5%の可能性でも全力を尽くして賭けるのはプロだろう。

Kid_mcilroy_2yearsold_putting

天才ゴルファーはひょんな場所から出てくるもんですね。小さな国、北アイルランドの子供が、25歳にしてメジャー4勝達成のチャンピョンに。その前の世代の天才タイガーは、いまだにあとに続くゴルファーさえ出て来ない黒人のバックボーン。(画像は2歳時のマックロイ・・爆)(ボールを後ろから見ているのはニクラウスみたいだ。わはは)

<筆者加筆>

日本のゴルフダイジェストのレポートでは全く違った話になっておりますが、もし興味がある方は、アメリカのゴルフチャンネルのサイトで記事になっているのでご覧下さい。

ゴルフチャンネルの記事

同様にスポーツ専門局ESPNの記事はこちら

またコースでは不愉快さを隠さなかったミケルソンですが、インタビューで多くを語らなかったのは、負けた者の不平に聞こえるのを嫌がったためでしょう。ファウラーも同じです。

*             *

ほかに書いておきたいこと。

最終日はもっとも容易なコンディションになって、メジャーらしからぬピンに打ち放題になってしまったが、最ロースコアを出したのがアーニー・エルスとジミー・ウォーカーの65。そのエルスはここ数年長尺パターをアンカーしてパットしていたが、今週は短いパターで昔のように良いストロークをしていた。才能は死にませんなぁ。

将来あるアダム・スコットやさらに若いキーガン・ブラッドレーはいつまでもアンカーして、何考えてるのかと思う。あと1年ちょっとで禁止になるのに。

ということで今年のメジャーは終わってしまったが、ゴルフはまだまだ続きます。

*

ぎゃー、早いっ。もうお盆ではないですか!

にほんブログ村 ゴルフブログ 女性ゴルファーへ
にほんブログ村

« 2014PGAチャンピョンシップ3日目終了 | トップページ | タイガー、ライダーカップ出場辞退、今季休養 »

プロツァー」カテゴリの記事

コメント

こんにちは
この話は日本でも記事になったりしてますが、オフィシャル側が絡んでいた事は書かれていなかった気がします。
なのでそれを知らない日本ファンは、これぞスポーツマンシップ!とだけになってますよ。

それにしても、2打差最終ホールパー5、まだまだ何が転んで起きるかわからないのに、ミケもファウラーもいいゴルフしてたからなおさらモヤモヤします(笑

少し前の試合で、天気があやしいので2ウェイで回るのやってた気がします・・。
と、あれは全英の3日目でしたか?
あの時は、結局はお天気崩れずに早くホールアウトできて良かったんですよね。

今後のアメリカPGAはもっとしっかりと決断して欲しいですね。

タイガー以降、黒人のゴルフプレイヤーはなかなか出ませんね。
バスケや野球、アメフトなどに行ってしまうのでしょうか?
個人的にはちょっと不思議に思ってました。


>sugarpineさん

個人的には今のマックロイの自信からすると17番でバーディを取った時点で、彼の優勝は間違いないなと思いましたが、色々なシナリオは考えられたわけです。
マックロイの実際のティーショットもスライスしてあやうく池行き、池に入ってなくてもあと数十センチで赤のハザードラインでした。
そこがゴルフで、終わってみるまでは分からないのですよね。
ミケルソンは、特に口惜しかったろうと思います。終わってしまえば何か言えば負け犬の遠吠えととられるのを知っているので、インタビューではほとんど何も言いませんでした。彼は非常に頭が良い人です。

黒人層からタイガーに続くゴルファーが出て来ない大きな理由は、ゴルフはお金がかかるからです。子供にまでゴルフをさせる余裕がある所得層は非常に少ない。
わたしのゴルフ友達でも黒人はいますが、彼らは俳優や俳優のエージェントという職種なので、話は全然違います。

>メリーさん
PGAチャンピョンシップ最終日、こんなことが起きていたんですか・・知りませんでした。
ミケルソンもファウラーも気合が抜けたでしょうね?
最終日は、私もゴルフだったので途中から観戦していませんが、
グリーンが柔らかいので、どんどん突っ込んで打ってくる・・さすがにプロは凄いな~
と思いました。
ちょっとメジャーらしくなかったような・・まあ、雨のせいかもしれないけど。
台風11号は、
神戸の西の赤穂に上陸して兵庫県を斜めに通りました・・
ものすごい暴風雨でしたが、3時間ほどで収まって被害はなしです。
ベランダが綺麗になりました・・爆。

日本でジュニアーゴルファーを育てるのにお金が掛かるのは理解できますが、アメリカでもそれは同じなのでしょうか?
今まで私の意識にはそうは映りませんでしたが、それが現実なのかも知れませんネ。
アメリカの中間所得層と日本のそれは所得金額に大きな開きはないのですが、この中間所得層に黒人の人達が何パーセント入っているかどうか?
平均的所得層でゴルフが出来る日本の方が、もしかしたら暮らしやすい国なのかも知れませんネ。

>Bgoey-Donさん

メジャーらしくなかった・・・このPGAチャンピョンシップに向けて改造したそうですが、昔より容易になった気がしました。タイガーが勝った年はグリーン手前に背が高いゴースのような草が生えていたと思います。
グリーンが柔らかくて止ると、バーディ取り放題の感があります。

近年はゲリラ豪雨やら竜巻やら、台風でなくても恐ろしい天候の日本ですね。
バケーションの遠出もほんとに場所や天候の崩れを熟慮して計画すべきと感じます。
夏はゴルフするのも難しいですね。

>斉藤さん

データは知りませんが、平均所得を人種別にすると黒人層は白人層に比べかなり低いと思います。
USGAでファーストティー・プログラムといって地域のジュニアゴルフを育成するプログラムがありますが、大した数ではないのでしょう、わたしの近くでは見たこともありません。
アメリカは広く、車社会ですし、親が子供を連れて行ける人達しか参加出来ません。
学校帰りにパブリックコースの練習場に行かせ毎日練習、週3回コースに出る程度でも、一人の子に少なくとも毎月数百ドルはかかると思います。
タイガーの両親も庶民レベルでしたから、ジュニアゴルファーの頃は全てを犠牲にして、タイガーにつぎ込んだと思いますよ。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 2014PGAチャンピョンシップ3日目終了 | トップページ | タイガー、ライダーカップ出場辞退、今季休養 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ