高幡不動に行きました
贅沢を言うようですが、わたしには既に蒸し暑いです。昨日月曜日は22,3度だったか、午後一番気温が上がる時間に歯医者に歩いていき、息が上がらないようにゆっくり歩いた。道半ばにして汗ばみ、最後が極めつけの急坂で、全身汗びっしょり。
次回(これが最後になる予定)の予約は朝にしてくれと頼みました。
気温じゃなくて湿度ですよ。ロスの乾燥気候に身体が慣れてしまっているので、湿度50%で耐え難い。息子一家が出払った今、家中に冷房をつけてやっと人心地つきました。
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首都圏にいて「高幡不動」の名前をよく聞いていましたが、そうとう田舎だろうと勝手に思っていた。
弟の嫁から、「多摩センターからモノレールですぐ」「国宝ですよ」と聞いて、これは見ねばなるまいと。
わたしは仏教徒ではないが、たまたま母の家にあった五木寛之著の『親鸞』を読み(何しろイアンターネットがないから昼は散歩、夜は読書にいそしみました)、駅前のBookOff(中古本屋)で、吉川英治の『親鸞』を買って読んでいるところだったので、なお興をそそった。
以下は4月24日です。(画像はクリックで拡大します)
近年は毎年のように帰国するが、わたしには電車に乗るさえ物珍しく懐かしい。ましてモノレールはアルプスのゴンドラに乗ったような気分(笑)。前のほうに陣取って写真を撮った。(画像はモノレール始発駅の多摩センター。埼玉のほうまで行っているそう)
窓外も多摩丘陵の緑が多く、綺麗でしたが、走っているモノレールから外を撮るのは難しかった。ところでモノレールはとてもゆっくり走るのですね。そりゃそーだ、脱線したらノーチャンスだ。
駅に高幡不動への⇒の表示があり、その通り出たら参堂が見え、実にわかりやすかった。回りにはそれなりのビルと京王線の線路もあるが、昔は何もなかったのでしょうね。信号を渡ると入り口。
新撰組組長、土方歳三は、この東京都日野市の生まれで明治2年5月11日箱舘戦争で亡くなった。この不動では毎年5月第2日曜日に「新撰組祭り」をするのだそう。これは近年立てられた像ですが、「大日堂」内には位牌がある由。わたしは見逃した。
不動堂。何と、オリジナルに山中に建てられたのは平安時代初期だったそう。鎌倉時代に大風にあい倒壊したので1342年に現在の地に移建された。木造の建物が1100年もの長い年月、日本の厳しい四季をサバイブすることが驚異です。
後ろから見た不動堂。国の重要文化財。
五重塔。平安時代初期の様式で建てられたそうだが、建立の年は記載がなかった。塔の高さ40m。てっぺんまで45m。
「お鼻井戸」という水溜りがあり、その左手に階段がある。どこに続くのだろうと上り始めた。
木の葉ごしに見える小さな堂をめざして、急な階段をひぃーはぁーひぃーはぁー。バックパック(歩きのため背に負うタイプのバッグを買った)を下ろし、水を飲んでいたら、中年夫婦のハンサムなご主人が気がかりそうに見て、「大丈夫ですか?」(ばーさんが激しい息遣いで階段を上ってきて倒れるかと思ったのだろう・・・放っといてくれ。)
見えたのは鐘楼でした。
さらに足場も悪い急な階段を上っていたら、右のてすりをつかみながら慎重に降りてくる、これはわたしより年上だろう男性。「この階段、結構きついですね」とわたしが言うと、「それはあなたが降りてくるほうを上っているからです。上りは別に道があるんです。」と言われた。
・・・・・・・・・・。
そんなこと言われても、目の前には上り階段しかなく、上り詰めるよりほかはなかった。五重塔の高さを見ても、かなり上まで来たことが分かる。
裏山の不動ヶ丘には、四国八十八箇所ならぬ、「山内八十八箇所」に弘法大師の小さな像がまつられ、表示に従ってその88体の大師を拝むコースになっているのを、わたしは逆から順序もめちゃくちゃに上っていった。しまいに戻り方がわからず、民家の庭に飛び降りねばならぬかと思ったころ、やっと八十八箇所の1箇所目に出た。(笑)
日野市教育委員会による高幡不動の案内。
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それから有料になるが(300円)、奥殿には重要文化財の「丈六不動三尊」などを参観できる。館内はカメラ不可なので、これはネットで探した画像。真ん中が不動明王。現存最古の木の像。平安時代から睨み続けて1千年余。この像が巨大でびっくり。坐像で2.85メートル。
両脇にひかえているのが何とか童子ですが(漢字変換が出てこないのでお許しを)、そのお顔がそれぞれひょうきんでした。
奥殿にある文化財と寺宝の説明。
まだまだ見足りない気がしましたが、這い上るような勾配の八十八箇所歩きで疲れたし好天で頭はカンカン。次に母宅に滞在する時、再び来ようと自分に誓って後にしました。
高幡不動を出る門の「仁王門」。これも室町時代建立の重要文化財です。
多摩センター駅からモノレールが片道310円。奥殿観覧料が300円。何と安価な歴史探訪ではないか。
ほかにも書きたいことはありましたが、興味ある方は高幡不動尊金剛寺のサイトをどうぞ。
ちなみに、桜の時期、あじさい、秋の紅葉がひとしお綺麗らしいです。
日本にはいくらでも見るべきもの、行っておきたいところがありますね。
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