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プレジデンツ・カップ終了

アメリカではプロスポーツが録画放送になることはめったにないので、天候の崩れを想定して最終日のシングルのスタートを9時に早め、NBCは2時間遅れぐらいの録画中継となった。

ゴルフファンからブーイングの嵐。NBCのゴルフ中継などやめてしまえ、だから全米オープンの中継権を失ったのだ、とネット上で苦情が多かった。

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あいにく、PGAサイトのショット・トラッカーもなかったが、けっさくなことにカナダではライブ中継放送があったそうだ。

それを見ているカナダ在住のゴルフファン達がゴルフサイトに、ツイッターのように投稿してくれるので、大いに助かる。日曜日の朝からテレビを見ながらレポートする人達もゴルフ馬鹿なら、それを読んで一喜一憂するゴルフファンも、たいがい物好きな。

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雨天中断の繰り返しで、土曜日のフォーサムマッチの残りも、日曜日朝7:35から続編。言わずもがな、プレーは7:35からでも起床、髭剃り、朝食、ウォームアップを入れると相当早起きになるから、エンターテイメントビジネスも楽じゃない。(笑)

今週ずっとペアを組んだタイガーとマット・クーチャーは、フォーサムでとうとうアーニー・エルス&デ・ヨーング組に負けた。しかし、派手さはないが安定したゴルフをするクーチャーとのコンビは大成功だった。クーチャーはタイガーより若いから、来年のライダーカップもいけるんじゃないか。(笑)

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チームマッチ終了でのポイントはUSA14ポイント、インターナショナル8ポイント。優勝には18ポイント上げねばならない。(日本ではインターナショナルチームのことを「世界選抜」と呼ぶのですね。ここではインターナショナルにしておく。)

シングルマッチの対戦相手を見たときは驚いた。9番目のマッチがタイガー対リチャード・スターン。まず第一に、近年のUSAチームの強さと今年の層の厚さは、9番目のマッチが終わる前にプレジデンツカップの勝負が決まると予想される。アメリカの優勝が決まったあと、タイガーがまだプレーしていると間が抜けるうえ、視聴率にも響く。

それに、アナウンサーも遠慮なく言っていたように、スターンは両チームを通じて最も知名度の低いプレーヤーだろう。タイガーが勝って当たり前、大差のマッチではおもしろくない・・・というのが大方の見方であった。

しかしゴルフに関しては、予想通りに運ばないのが普通。

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一組目、アーニー・エルス対スティーブ・ストリッカー。

ストリッカーは今季優勝は無いが、ゴルフ自体は生涯ベストの内容だろう。今週も20歳のルーキー、ジョーダン・スピースを引っ張って、ショットといいパットといい、素晴らしかった。

が、木曜日、金曜日とパットが少しも入らず、キャプテンピックのデ・ヨーングの活躍で救われていたエルス、日が進むにつれ、御大の強さ、格上のゴルフでストリッカーを振りきった。マッチプレーを見ていると、エルスのくぐりぬけてきた競争の深さが出る。インターナショナルの1ポイント。

2組目、松山対ハンター・メイハン。メイハンはシングルマッチに強いことで知られる。松山、最初の数ホールは持ちこたえたが、長いパットをぼこぼこ入れられ劣勢になると覆せなかった。解説のジョニー・ミラーの評価は、「アイアンで毎度渾身ショットで打たず、イージースイング出来るようになればプレッシャー下でもスイングが維持出来るようになる」 パットが上手い。プレッシャー下で世界のビッグネームに囲まれパットが入れられるのは凄いと思う。USA1ポイント。

3組目、ブランドン・デ・ジョーング対ダフナー。デ・ジョーングも今週大いに株を上げたプレーヤー。しかし今日のダフナーはアイアンがすごかった。彼は乗ると(という表現も変だが)、アイアンを毎ホール連続でピンに打つ、けったいな強さがある。USA1ポイント。

4組目、ジェイソン・デイ対スネディカー。2回も池に打ち込むは、パットは全く入らないわで酷い日だったスネディカー。今週ことに熱が入っているのが見てとれるデーの圧勝だった。インターナショナル1ポイント。

5組目、デラハム・デラート対ジョーダン・スピース。スピースも良いパットを入れ、1UPからホールを失ってはまた1UPに戻していたが、とうとう池に入れ、そこからホールを獲れなかったまま18番でデラートに左バンカーからカップインされた。デラートはカナダを代表して出場するプライドをかけ、メンタルでは最も入れ込んでプレーをしていたように思う。インターナショナル1ポイント。

6組目、アダム・スコット対ビル・ハス。ハスも今週良いゴルフをしていたが、スコットがシングルマッチになり、本来のゴルフ力を出したというか、底力を垣間見せた。ほんとうに良いプレーヤーだ。早くアンカーリングしないパットに切り替えてほしいものだ。インターナショナル1ポイント。

7組目、ブランドン・グレース対ザック・ジョンソン。グレース、今週では今日が一番良いプレーをしていたと思うが、ついに勝ち星がないままに終わった。ザックも勝負強いというか、しぶといプレーヤーだ。USA、1ポイント。

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8組目、マーク・リーシュマン対マット・クーチャー。クーチャーは安定したプレーをするが、今週はパットが入らない。リーシュマンは予想以上に良いプレーヤーで失礼ながら驚いた。インターナショナル1ポイント。

9組目、リチャード・スターン対タイガー。タイガーが残り数ホールになる頃、タイガーのマッチの勝敗が18ポイント目になり、優勝の決定ポイントになる可能性が濃厚になってきた。

こうなると、どっちもどっちの、退屈な展開だったマッチが見ているほうも毎ショット、毎パット力が入る。16番パー3でタイガー1UPにする。これで勝てるとは思ったが、腰が持つか。17番のティーショットを打ったあと、顔をゆがめ、ゆっくりかがんでティーを拾う。セカンドが大きすぎてグリーンオーバー。しかしラフから良いチップで、ピンそば、パーがコンシードされる。それを見ていたストリッカーとジョーダン・スピースがカメラに。特にストリッカーの顔に浮かんだ微笑は、情があってぐっと来るものがあった。

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17番両者パーで最終18番。このホールは長く難しいと思うが、タイガーがプレーする頃、右から左の風が強く、このセカンドは見た目よりはるかにタフだったろう。タイガーはピン右下40フィート、スターンはさらにピンに遠かった。

タイガー、ピンそばにつけて勝負あったり。USAはプレジデンツカップ8回目の優勝。タイガーが優勝決定ポイントをあげたのも、これで連続3回。キャプテンのカップルスはそれを予想して、9組目に入れたわけでもあるまいが、何とも不思議な記録。

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チームメートに祝福されるタイガー。右、お母さんのクルチダさん。ほかの日も、チームタイガーの一人とコースを歩いて観戦している画像があった。結構コースに来ているという話ですが、マスコミに出ないようにしているらしい。

10組目、シャール・シュワーツェル対キーガン・ブラッドレー。シャワーツェルと、この後ろのウーストハイゼンはシングルマッチで勝つと確信していました。(笑) シュワーツェルはしばらく不調が続き、今季後半調子を上げてきていたところだが、何といおうか才能が違うというか、もっと勝ってしかるべきプレーヤーと思う。彼は勝負師の冷血さを持っているとわたしは思っている。インターナショナルの勝ち。

11組目、ルイ・ウーストハイゼン対ウェブ・シンプソン。ウーストハイゼンは腰痛や首の痛みで今季たびたび棄権した。まだ復活はしてないと思うが、彼のショット力にはときどき度肝を抜かれる。最終ホールでコンシードされ、オールスクエア。彼は農園を持っていて、農作業のほうが好きだというのだから、ゴルフにがつがつしていないのかも知れないが、そうだとしたら実に惜しい才能だ。

12組目、この二人のマッチ以前に優勝の行方は決まるとはわかっていたことだが、本日のトリを務めるに不足なり巨人の対決。カブレラとミケルソン。

カブレラは腰痛や左肩の痛みもあって、活躍するとは予想していなかったが、金曜日のフォーサムで勝ちを上げてから、勢いも出てきたように思う。相変わらずのショット力。ミケルソンとのシングルマッチでは、双方アップダウンの多いゴルフで見るのも娯楽だった。インターナショナル最後の1ポイント。

トタールはUSA18.5ポイント、インターナショナル15.5ポイント。シングルマッチが始まる前は、6ポイント差だったから、3ポイント差に縮めてインターナショナルチームの健闘だった。

Sun_usteam_trophy

カプルスはニクラウスの後にキャプテンになって、3回連続でUSA優勝。3ピートで自分にはもう十分だと言っていた。

早くも来週は、PGAツァー2013年から2014年の新しいシーズンが始まる。石川遼、松山英樹、両者出場。またゴルフを見る楽しみが増える。

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コメント

メリーさん

プレジデントカップ、こちらは夜中でクレージになりそうでしたが頑張って見ておりました。タイガー、凄くいい顔になって、最近のタイガーには以前のストイックのオーラから柔軟なオーラに変わったと思います。スコット組と対決した15番の2打目は凄かったでしたね、鳥肌が立ちました。他の選手もスーパーショットが随所に出てストロークプレーとは違った迫力でしたね、私もライダーカップよりリラックスして見れます(笑)タイガーはボンちゃんと幸福そうだし、ママも元気で前の体系に戻ったようだし、良かった、良かった。タイガーの勝ちがアメリカチーム優勝とはタイガーの運の強さは計り知れないですね。スーパースターの威力。腰がとても心配です、人一倍酷使してきた体、休養を取って欲しいです。そして来シーズンはメジャーての優勝をみたいですね、欲張りで困ります。

>志保さん

タイガーはシーズン最後の2ヶ月ぐらい、よく体をもたせたと思います。
雨で中断、再開、中断、再開、日没時までプレーして早朝コースに戻るでは、
腰に来るのは目に見えていました。
カムバックしたことで、どんどん自信回復してポジティブでいられるのも私生活、プロ生活と良いほうに向いているのでしょう。
もし来年でないとしても、あと2,3年でもっとスケジュールを減らすのではないかとわたしは想像しています。
Mrs.Woodsもお元気そうですね。彼女も色々と乗り越えてきて強い女性です。
プレジデンツカップの週に、ソチオリンピックの番組宣伝が入っていましたが、
滑っているリンゼイ・ボーンの映像が恐ろしいです。
世界一速い女性ですから、凄いですよね。

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