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ロングパターとベリーパターのルール改正大騒動

ここでも記事にしたが、去年の11月28日USGAとR&Aの合同の発表で、ロングパターやベリーパターの使用方法において、身体の一部に付けてストロークすることを禁止するルールの提言があった。(アンカーリング禁止。ルール14-1b)

penUSGAの記載

発表してから90日間の意見を聞く期間を定めた。

例えば一介のアマチュアゴルファーがUSGAに意見を申し入れてもいい。

アメリカPGAツァーは、何回か機会を設けてメンバーの意見を聞いた。1回目はファーマーインシュアランス・オープンの週にツァーメンバーが集まりミーティングを開いた。

ティム・クラークなどは試合に出場しないにもかかわらず、トーレ・パインズにブリーフケース持参、かなりの資料を用意してスピーチしたそうだ。内容は伝わってこないが、非常に良いスピーチで列席者は心打たれたということだ。

先週のマッチプレーチャンピョンシップが始まる前に、PGAツァー委員長のティム・フィンチェムは選手諮問会の15人とコンファレンスコールで意見を聞き、また選手会のメンバーとも話をした結果、PGAツァー側としては「パターのアンカー禁止ルール」に反対する意向をUSGAに書簡にして送った。

これからが肝心になる。

このルールが施行になった場合、PGAツァーは2つの選択がある。

<選択1>USGAとR&Aのルールに従う。(よってロングパターとベリーパターを身体に付けてのストロークは不可になる)

<選択2>PGAツァーは独自のルールでプレーが可能ゆえ(簡単に言ってローカルルールと同様)、ルールに従わず、今まで通りのアンカーリングを許す。

PGAツァー側が、ルール改正に反対の意を明らかにした以上、ルール施行後、いずれの道を取るか、決める必要が出て来る。当然、議論を重ね、採決もとる事態もある。

なお、PGA・オブ・アメリカ・・・これはPGA所属のティーチングプロや、PGA所有、経営のコースなどを統括する機関で、メジャーのうちPGAチャンピョンシップはPGA・オブ・アメリカの試合。これも提言のルール改正に反対の意を表明した。

こちらもルール施行になった場合、従うか、独自のルールにするかの選択が出てくる。

常識でも、USGAとR&Aが一度出したルール改正案を引っ込めるとは考えられない。

USGAが2月24日付けで、「この春には最終的な措置をする」とのコメントを出した。ここでは、施行されるものとする。

註:なお、普通は今年ルール改正が決定すると実際に施行されるのは2016年1月1日からとなる。

施行されたとして、もしPGAツァーやPGA・オブ・アメリカがルールに従わない場合、御存知のように全米オープンはUSGA、全英オープンはR&Aの運営であるから、出場選手はロングパターとベリーパターのアンカーリングが使えないことになる。

アマチュア競技の、USアマチュア、ミッドアマチュア、ジュニアアマチュアなどもアンカーリングは使えない。

以上の事態になる可能性を考えると、どうみたってPGAツァーも新ルールに従うと想像がつく。

このルール改正が噂になりだした去年4月ぐらいに騒がれだし、一時下火になったのち11月末のルール改正が正式に提言され、ゴルフメディアの報道がすざまじくなった。ロングパターやベリーパターの使用選手にインタビューが殺到する。

短いパターの使用者も意見を聞かれ、試合中継で話題になる。

無慈悲で無礼なファンが、試合会場で、ロングパター使用者に、Cheater(ズル、カンニング)と野次をとばす。

アンカーリング擁護派、ルール改正賛成派と、ゴルフ界はまさに天地をわけたような騒ぎようで、実にアメリカらしくアホらしいと感じざるを得ない。

ルール改正が提言された頃はいくつか見られたが、最近は日本のゴルフニュースには書かれてもおらず、ブログに書く人もごく少数派。

ヨーロッパツァーはR&Aの姿勢と同調するという話が伝わってくるし、コリン・モンゴメリーはPGAツァーのフィンチェムが反対したのを極めて危険だとけなしている。ローリー・マックロイも決定(ルール改正)がどっちに転んでもR&Aのルールに従うべきだと思うと答えている。

大騒ぎしているのはどうもアメリカばかりのようで、巨大な金が動くこと、ゴルフメーカーからの「貢ぎ」と「プレッシャー」で、ルール改正反対がPGAツァーの総意として押されたように感じる。

今更のルール改正が妥当か否かを離れ、パターをつっかえ棒にしてパットすることがゴルフかどうかを別にしても、使用選手のビービーとした泣き言はまことに聞き苦しい。

若い世代のプレーヤーに増えているとはいえ、それでも少数派だ。ほかのマジョリティーのプロがやっているパットの仕方が出来ないというのなら、それこそ不当なアドバンテージがあるからだろう。

ということで、個人的にはUSGAとR&Aが早く、最終決定の発表をしないものかと期待している。

最後に、いまだに誤解している人があるようだが、ロングパターもベリーパターも身体の一部に付けてストロークしなければ使用は構わないのです。

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