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Tiger's Bay Hill resurgence/タイガー2年半ぶりPGA優勝

タイガーの復活を疑う人はゴルフを知らない人達だと最近感じていたが、中でも悪意(反感)を持ってネガティブなことばかり言っていた人達に、そら見ろと言いたい。

我々(タイガーファン)はこの日を待っていたのだ。

タイガーはアメリカPGAプレーヤーだから、PGA優勝回数は今日で72勝となる。PGAトーナメントでの最後の優勝は2009年9月のBMWチャンピョンシップだった。

(同年11月オーストラリアのJWereマスターズで優勝、また去年のシェブロン・ワールドチャレンジでも優勝だがこれは18人の招待試合なのでゴルフ界ではPGAトーナメントとは同列には評価されなかった)

土曜日のタイガーのプレーを見て、わたしは彼の勝ちを確信していた。土曜日も午後1時近くのスタートで、コースは乾き、グリーンは硬くボールは止らない。1アンダー、71というスコアよりはるかに良いゴルフだったと思う。

ちなみに、15番パー4でのチーピンフックOBは、ティーグラウンドから25ヤードのところにある食べ物のスタンドで、18歳の子が倒れそれを見ていた女性が悲鳴を上げたのが原因。タイガーのダウンスイングの途中で、すでにスイングを止められない段階だったそう。トーナメントのオフィシャルが確認、その場にいたギャラリーも目撃しています。

偶然起きたアンラッキーな出来事で、このホールは初日バーディ、2日目、最終日とパーにしているのでこれが無かったら、13アンダーで終了していたと言っていいだろう。

*

最終日は、グレーメ・マクドーウェルと最終組という絶好の組み合わせ。言っては悪いが、ジェイソン・ダフナーやチャーリー・ウィーとは違う。

ペブル・ビーチでの全米オープンの勝ち方、2010年のタイガーホストのシェブロン・ワールドチャレンジでタイガーをねじふせたプレーヤーだ。

しかし、日曜日のベイ・ヒルはタフ過ぎた。

タイガーが6回も優勝しているコースだ。わたしもかなり記憶が残っていると思うが、こんなピンポジションはしていなかった。

3ラウンド後に、マクドーウェルがコースがUSオープン仕様だ、グリーンは速く硬く、連日ほとんどのピンがタフだと語っていた。

プロのスイングを理解するということは我々には不可能であり、そのスイング改造のプロセスも不思議だ。

あのタイガーが、スイング改造途中とは言え、怪我で練習不足とは言え、みっともないチップショット、バンカーから出なかったバンカーショット、地面を掘る大ダフリの3Wティーショット・・我々は厭というほど見せられた。

それが・・・最初にティーショットの安定と飛距離復活、スティンガーショットの復活、ロングアイアンのショット、ジグソーパズルのピースが急激に形になるように次々とディスプレーされる。

PGAで勝てるほどのピースに繋がったのが今週と言える。

パット数32、30、29、32で優勝しているのだから、ほとんどお笑いだ。

*

わたしが今週のタイガーで好きだった点は、フィールドの誰よりも賢いコースマネージメントでプレーしていたこと。

コースを知っているから過去6回も優勝したわけであり、逆も真なり。

ミスショットはあったが、メンタルミステークは一度も犯していないと思う。これが過去のタイガーの強さだった。

記者会見で今日一番良かったショットはどれかと聞かれ、良いショットをたくさん打ったからどれとは言えないと、皮肉な答えを言っていた(とわたしは感じた)。この2年余、叩かれ続けたタイガー、記者会見で悪意ある攻撃的な質問を浴びてきた。最近の試合前、ラウンド後のインタビューで、メディアの欲しがる答えと違うことを言うことを故意にしていると思う。(笑)

Bayhill_6th2ndshot267y おそらく誰しも同じ感想を持つと思うが、6番パー5、フェアウェイからの2打目267Yから奥ピン、ピンハイ右15フィートに打ったショットは秀逸だった。

8番460Y、2打目182Yからピンへのラインで打って2フィート11インチ(87cm)につけたショットも、キャディーを喜ばすショットだった。(笑)

Bayhill_sun_15thteeshot 15番467Y、3Wのティーショットは右フェウェイバンカーへ。爪先下がりのライから花道に出す。チップショットがまたショート(速くて硬いグリーンを考慮しても今日のタイガーのチップは低レベルだったと言えよう)。

そこから12フィートのパーセーブパットを入れたのは重要だったとタイガー。4打差で残り3ホールをプレーするのと、3打差でプレーするのとでは全く違うからと言っていた。3ホールとも池があるのと、16番、17番のピンポジションを見たら、同感ですな。(笑)

*

Bayhill_sun_tigerlacava_2 新キャディーのジョー・ラカーバ。わたしは非常に気に入っている。今週はもうかなり番手やショットの選択に関してもタイガーに話しているのをマイクが拾っている。

タイガーが新しいキャディーを探しているとき、ラカーバが求職してきたと言われている。結局キャディーに決まったとき、ゴルフメディアはラカーバが沈没しかかかった船に乗るかのように、「なぜタイガーのキャディーに?」としつこく聞いたそうだ。

彼は、言葉少なに、「なぜって、彼はタイガー・ウッズだからだよ。」と答えた。わたしはプロゴルフ界の中にいる人間はタイガーの凄さを疑っていないなと思った。

(去年夏はPGAチャンピョンシップで予選落ちした)

正式に試合で担ぎ出したのは、去年10月上旬のフライズ・ドットコム・チャンピョンシップからじゃなかったかと思う。

 Bayhill_sun_18thfairway_tigermcdowe (18番フェアウェイで) フレッド・カップルスのキャディーを22年務め、カプルスのPGA12勝のバッグを担いだ。

ちなみに、旧ボスであるカプルスも今日チャンピョンズツァーで優勝した。

*

プロ入りしてほどなくフロリダ州オーランド(ベイ・ヒルのコースがある)に住み始めたタイガー。

Bayhill_sun_18thgreen_waving Bayhill_sun_18thgreen ここから南に下ったジュピターアイランドに去年引っ越すまで10年余住んだ街だ。ギャラリーの多くが、タイガーの優勝を期待して応援していたとコースレポーター。復活がこのベイ・ヒル・インビテーショナルでの優勝で、タイガーもファンも一層嬉しかったに違いない。

これからタイガーの第2のゴルフキャリアが始まると言っていいと思う。

これほど短期間で、これほどスキャンダラスに落ちたスポーツスパースターはいない。多くが、這い上がれないのではないかと疑った。それは、ゴルフはNBAやフットボールのようにチームプレーではなく、個人プレーであり、誰もが言うところのゴルフはメンタルなスポーツだからだ。

いまだに衰えない一般人とゴルフメディアのタイガーバッシング、明らかに人種偏見もその一端を担っている。

怪我で練習さえ出来なかった時期も含め、そこからPGAで優勝するまでのゴルフに仕上げてきたタイガーに、ゴルフ界も一般ファンも脱帽していると思う。

今年はほんとにおもしろいシーズンになる。まだ最初のメジャーさえ始まっていないのだ。

リーダーボード

Bayhill_18thgreen_winningmoment Bayhill_18thgreen_tigersmiling Bayhill_sun_18thgreen_lacava 優勝の瞬間後。

タイガー36歳。PGA72勝。あと1勝でジャック・ニクラウスに追いつく。ニクラウスの73勝目はマスターズ優勝、46歳であった。

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コメント

メリーさん
タイガー、やりましたね。この3年間異常なバッシングのなかよく頑張りました。バッシングした人達にざま~みろと叫びます。メリーさん叫んでましたね。マスターズ、勝ちそうですね、73勝目をニクラスと同じマスターズの優勝で、タイガーそのへんの拘りが凄いのでやりそうです。タイガーのゴルフ人生の第2ステージ、ワクワクします。

>志保さん

最近日本のフェースブックで偶然読んだものでは、浮気どろどろだからと書いている人がいましたが、2年半も前の話、しかも自分の亭主でもない男のことを何て可笑しな神経だろうと思いました。女が言うと余計浅ましく感じます。(笑)

アメリカではまだまだ根深くあります。これは人種偏見から来ている嫌悪感もあるし、一度持ち上げた偶像を落として楽しむという悪い癖もあるし簡単ではありません。
アメリカ人はどこまで馬鹿かと感じることしばしばです。

マスターズ楽しみですね。キャディーのジョー・ラカーバはタイガーは明日にでもマスターズがあればいいと思っていると語っていました。そのぐらい今ショットに自信を持っているということでしょう。

タイガーが優勝して、一番楽しみだったのがメリーさんの日記でした。
読んでいて胸が熱くなりました。

これからは体を労りつつ、無理せず前人未到の道を歩んで欲しいですね。
ゆっくり、確実に・・・

マスターズまでに勝って、ほんとうに楽しみが増えた感じです。
まったく、タイガーが出てるのと出てないのとではメジャー観戦のワクワクが
10倍ぐらい違いますもんね。

>hiroさん

日記に引用いただきましてありがとうございました。

タイガーが出場するか出場しないか、優勝争いしているか圏外かで全て違ってきます。
ゴルフ界を引っ張っているのはタイガーであり、お金をもたらしているのもタイガーなのですね。大きなビジネスですから。
色々な意味で稀有のゴルファーと言えます。才能や成績という以上のインパクトで、彼のような人は出てこないでしょう。
今後は大きな故障が出ないことを願うばかりです。

私もアメリカにいた時に人種差別は痛烈に感じました。私はメリーさんと同じにカラーではなく人間として人を見るのでうんざりします。日本でも今回の優勝に世界ナンバー3が出てない中での優勝に疑問なんて記事もありました。パーマーが彼らが参戦しなかったことへの失望のコメントを知りもしないで、低い知識で書く記事にこれまたうんざりです。
タイガーは大きな試練を乗り越えて新たなステージを自ら作り上げた、これからもバッシングは続くし、汚れたヒーローのイメージは付き纏うと思いうけど一段とたくましく成長したし、タイガーにはどんな時でも「あなたは私の英雄よ」と言える多くのファンがいるから心配ないでしょう。そして一番はゴルフ界にタイガー・ウッズの存在の大きさを知らしめたこと。
ジョー・ラカーバの言葉通りに今週末がマスターズだったらなんて思います(笑)涙なくして見れなかったウイニングパット、また嬉し涙を流したい。

メリーさんの熱い思いのこもった文章、ただいま興奮を抑えつつ拝読しました。
「まだ最初のメジャーさえ始まっていない」今シーズン、これで役者はそろった。。。かな?
我らが遼君が挑戦する世界最高峰のツアーはこうでなくっちゃ、です!

>志保さん

タイガーのファンというのは世界中にいて、彼らの投稿を読むと心がなごみます。
ゴルフが一般的ではない国からや、ゴルフなど夢のまた夢の層の人が、タイガーゆえにゴルフ中継を見るのですね。
そういうタイガーファンを認めないのもアメリカ人の傲慢さだと思います。
お金がある人はタイガー見たさにインドやらアフリカからマスターズに行くのですから凄いですよね。
今年のマスターズは空前の視聴率になるかもです。

>歳三さん

レスが遅れまして申し訳ありません。
管理人ページには「コメント数」ゼロになっていたので気づくのは今頃になりました。

今年のマスターズは前評判だけで大盛り上がりです。
ラスベガスの賭け元にもどんどん入ってきているのではないかと思います。(笑)
復活のタイガーに、ミケルソンもマスターズには必ず調子を上げてくると思いますし、マックロイを始めヨーロッパプレーヤー勢に、メジャー未勝利の若手も必死でしょうしね。
楽しみです。

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