エビアン・マスターズ宮里藍優勝
エビアンマスターズは2013年からメジャートーナメントになるそうだ。米LPGAツァーはメジャー5つになる。
開催コースは当分同じということか、今週が終わったらさっそく一部のホールに手を入れると言っていた。
男子全英オープンで外れたので今回は書かなかったが(笑)、今週は藍ちゃんが来るかなと感じていた。
(全英オープン優勝の「ひらめき」はルーカス・グローバー)
そもそも藍ちゃんは全米オープンで勝てると思ったのですが、海抜が高いコースだったので体力切れになったのか、それとも今一ゴルフをピークに持ってくるのが間に合わなかったのか・・。
フランスのエビアンの町からロンドンに着いた藍ちゃんがさきほどブログをアップしていた。セレモニーで大会ディレクターが「日本のことを祈りましょう」と言ってくれたそうです。それはゴルフチャンネルの中継では写らなかったし、伝えていなかった。国歌も流してくれたらしい。
スカイダイビングで日本の国旗を運んできたのですね。画像はYahooスポーツより。
ホールアウト直後やご両親とハグするとき、インタビューを受けたときも泣いていなかった様子でしたが、このディレクターの日本への配慮に涙が出たということでした。(どうせ録画放送なんだから、こういうシーンも少しぐらい流したらいいのに!)
安定した、強い勝ち方でした。
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わたしが理解しがたいのは、これだけ海外で頑張って成績も出しているのに、ちょっと勝てないと練習してないとか、優勝して油断しているとか、あたかも藍ちゃんの日常を見ているかのように言う人が多いことです。(日本にいる人達がどうやって知ってるんだ。彼女はロス近郊に住んでいるのに!)
アメリカ人(いや世界のゴルフファンと言うべきか)のほうがよほど彼女を高く評価している。
セレブリティーやプロスポーツ選手は、人それぞれ好みが分かれる。好き嫌いにほぼ根拠がないことを持ち込む人も少なくない。まあ偏見と言ってもいいぐらいだ。
藍ちゃんを好きな人も、好きになれない人もいるだろう。それと、彼女の成し遂げたことを評価することは全く違う話だ。米LPGA初優勝が2009年のエビアンマスターズ。今週再び優勝して、つまり丸2年で7勝したことになる。
ほかに誰が2年で7勝してます?
エビアンマスターズからエビアンマスターズの2年間でみると、ヤーニ・センでさえ6勝です。(まメジャーはいっぱい勝っているにしろ)
ジーエイ・シン、スザンヌ・ピーターセン、ブリッタニー・リンシコム、カーリー・ウェブ、各2,3勝ずつ。例えばアニカが活躍していた頃と比べると、LPGAは試合数も相当減っている。単純計算でも、優勝することがどんどん難しくなっている。
藍ちゃんの米LPGA7勝は素晴らしい数字です。
知らなかったが、日本で14勝しているのですね。じゃあインターナショナルで21勝だ。26歳で、誰がそれだけ勝っているか。
暇な方はあちこち調べてみるといいですよ。(笑)
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ユニークなスイングですね。いつぞやブリタニー・リンシコムとのリアルタイムでのスイング動画比較をここにアップしたけれども(テークバックで藍ちゃんの左腕が地面と平行になるかならないかの瞬間にリンシコムは既にインパクトを過ぎていた)、プレッシャー下でこれだけゆっくりのテークバックが出来るということが鍵のような気がする。
アメリカ人も彼女のスイングのゆっくり加減に驚倒するが、よーく見てるとボールの前20cmぐらいからブーンと加速していますよ。
だからアイアンでスピンがかかる。今日最終日の17番、105ヤードの設定だったが、ウェッジでピン右上にボールが落ちたまま止った。
スピンはかかるが、上から下にざーざーざーと転がり落ちるほどはかからない。だからエビアンマスターズで有利だったのじゃないかと思う。
フィールド中、ボギーとダブルボギーが一番少ないと思う。
藍ちゃんのパットは好きだなー、パターのタイプもグリップの仕方も腕の位置も(彼女は手の位置が高い、ロージー・ジョーンズがちょっと似ていた)、自分とは全く違うが、テンポと雰囲気(笑)が素晴らしい。今週は芯外して打ったときあったっけ?
さて来週は全英女子オープン、あのカーヌスティーです。
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