2011年マスターズ終了/タイガー
いやーおもしろかったですねー、タイガーがホールアウトしたあとの優勝争い。(笑)
こんなに多くのプレーヤーが勝つチャンスがあったマスターズは初めてと、解説者達が言っていた。
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マックロイのメルトダウン。(原発事故でこの言葉をよく聞くようになったが、ゴルフでも使います)
昨日土曜日の18番ティーで、ティーショットを打つ前のマックロイは口の中がカラカラで、唾を飲み込むのも困難という表情をしていた。
ベテランキャディーがついているんだから、明日はキャディーが頻繁に水を飲むようにアドバイスしてやらないと・・・と思った。
マスターズの酷いところは、リーダー達は1番ティーに行くまでに既にコースからの大歓声を聞かされることだと思う。
コースの形状から音は下のほうから、地面を揺らすように湧き上がるという。
タイガーが3番でバーディパットを入れ大歓声、直後にジェフ・オギルビーが2番でバーディ、これも大歓声。
この音がリーダー達をよりナーバスにするだろうなと思ったころ、マックロイとカブレラは1番ティーグラウンドへ来た。
マックロイは凄いティーショットをフェアウェイに打つ。これが悪い予兆でした。アドレナリンがかけめぐっているからあれだけ飛んだとも言える。(笑)案の定セカンドもグリーンオーバー。
全てが終わったあと、マックロイのマネージャー(ウェストウッドやチャール・シュワーツェルのマネージャーでもある)、チャビー・チャンドラーがマックロイが崩れたことを聞かれて、「あちこちで歓声が上がってクレージーだった。それが影響したのだと思う。特にタイガーからのね。」
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マックロイが大トラブルにした10番ホール、左へのフックが止らなかった。彼は持ち球がドローなのか、ドローヒッターはプレッシャー下でミスをすると弩フックになるそうだ。
ここがゴルフの辛いところ。何打うってもホールアウトするまでプレーを続けなくてはいけない。わたしが思うに、それがゴルフの良いところでもあるけれど。ギブアップは許されないのだ。
ということで、マックロイ、21歳のマスターズは終わりました。
彼がこれをどう受けとめるか知らないが、21歳のタイガーがどれだけ強かったか、我々もいまさらながら再認識する。
97年、12差をつけてマスターズ初優勝を果たしたタイガーは、21歳3ヶ月でありました。
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74を叩いた土曜日のタイガーだが、ショットだけを見ているとフィールド中、もっとも良いと言っても過言ではないと感じた。
そうして、あちこちでタイガーならではのショットを披露する。17番左の松の木の下、下肢をかがめたまま打ったタイガー。この音を聞きました?完璧に芯で打っていた音だった。これだからタイガーファンはやめられない。(笑) あの芯食う音が、ほかのプロと違うのです。
土曜日33パットでした。(泣)←わたしが代りに泣く。
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今日はとうとうショットもパットもかみ合ってきたかと思った。
いや、パットの話はやめて、今日のショットだ。
タイガーならではと思ったショット。6番パー3、174Y。9mぐらいの打ち下ろし。今日のピンは左寄り、バンカーの真後ろ。バンカーとピンまでの距離がなく、上からは超高速。
6番アイアンで高いドロー。グリーンの右3分の1ぐらいにあるリッジに当て、ピン方向に転がり戻ってカップ下9フィートへ。
解説のファルドー「はぁー、これがピン下に打つ方法か。」
これ入れてバーディ。このホールは誰もバーディを取っていない。
今日のフェアウェイキープは12/14。グリーンにレギュレーションで打ったのは16ホール。
タイガーは昔からフェアウェイキープが悪いと言われるが、メジャーにはたいてい合わせてフェアウェイキープ率を上げる。
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もし、フロント9で10アンダーにしたら、目はあると思った。
「もし」というのは、途中まで疑っていたからだ。(爆)
8番のイーグルで10アンダーにした。
タイガーは他の上位グループより3,4ホールも前をプレーしているので、13アンダーで上がれば勝つ目はある。少なくともプレーオフは行くだろう・・というのが、タイガーがバック9にかかる頃のわたしの予想。
そうはならなかった。
もしタイガーが負けるとしたらパットが理由だろうと昨日感じたが、やはりそうなった。
15番で4フィートのイーグルパットを外し、バーディで歩み去るとき、自分で自分を罵っていた。ぶつぶつどころではない、読唇術じゃなくても分かりました。(笑)
フロント9の素晴らしいパーフォーマンスをありがとう。タイガー復活を感じさせた。
今週はキャディーのスティービーも必死の表情でした。あれは、勝てるところまで復調していると分かっていたからかしらん・・たぶんそうだろう。
はいっ、次、USオープン。
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チャール・シュワーツェルは、去年の全英オープンでルイス・ウーストハウゼンが優勝したとき気の毒になった。
同じ南アフリカ出身だが、ヨーロッパツァーではシュワーツェルはすでに何回か優勝していて、わたしは彼はメジャー取る器と思っていたし、ウーストハウゼンより力は上のプレーヤーと感じていたから。
4番でフェアウェイからのアプローチショットがカップインしたとき(イーグル)、ひょっとして今日は自分の日なのかもしれないと思ったと正直に言っていたが、16番のバーディパットは見事だった。
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蛇足。
これは個人的感慨であるが、こういうパターを使ってメジャー制覇してほしくないと感じるものです。(左、長尺パターのアダム・スコット。右、ジェイソン・デー)
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訂正。
すでに訂正しましたが、チャビー・チャンドラーはマクドーウェルのマネージメントはしていません。
このところのヨーロッパツァー選手の活躍で、チャンドラーも度々登場していますが、彼は元ヨーロッパツァーのプレーヤーで、「インターナショナル・スポーツ・マネージメントという会社を創設。ゴルフでは、ほかにアーニー・エルス、ダーレン・クラークなどもここを使っている。(画像がチャビー・シャンドラー、去年の全英オープン覇者ルイス・ウーストハウゼンと)
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