愛すべき日本人
「愛すべき○○」ってこういう使い方でいいんだっけ?とネットで調べると、今回の東日本大震災で評価された日本人の美徳に関してこの表現を使っている人が多く、まあ何と人は同じことを考えるのかと思った。
わたしが感じた日本人の愛すべきところは、ゴルフの自滅から、節電生活、通勤の不便まで、「被災者の苦労に比べたら何でもない・・・」と自省する点だ。
首都圏で“買いだめ”が収まらず、依然としてスーパーでは品薄になっているらしいが、あの断捨離ブームはどうしたのかとちょっと笑える。
日本にいるほうの愚娘は凝って、わたしへのクリスマスプレゼントにその本をくれたぐらいだ。(ちなみに読んでいない。大きなお世話だ)
ああ何でもポイポイ捨てちゃあ、こういう時に困るだろうと思う。
*
月曜日だったか、久しぶりに日本の食料スーパーに行ったらレジに募金箱が置いてあった。いかにも仕入れた商品の空き箱に包装紙を貼った呈で、お金を入れる部分を切り抜いてあった。
昨日行ったら、今度はお店の外に(テラスのようになってテーブル2,3と椅子が置いてある)、日本人女性達が募金をしていた。4人だったと思う。
募金のふりをして横領するのがいるそうだから、どこかの組織としてやっているのかと訊いたら、一番奥にいた女性がきっぱりと、「個人です。」
もう一人が「募金は日本領事館に直接届けます。」
みなさんの顔を拝見すると、日本人の奥さんであるのは一目瞭然。駐在員の妻達だろうか、年も若い方はいなかった。
このように、人間、教養と育ちが顔に出るから気をつけねば。
ファーストネームをローマ字で書いた手製のネームプレートをつけ、駐車場側に見えるよう、Help Japanのポスターが立ててあった。
とりあえず行動を起こすのは素晴らしい。
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ハリウッドでは日系アメリカ人コメディアン達のスタンダップ・コメディーショーがあり、収益の一部を日本への寄付に回すというので先夜娘は友達複数と行った。
日系コメディアンには有名な人が2,3いるそうで、かなり人気があるらしい。スタンダップ・コメディーは日本でいったら一人漫才。
ハーフのコメディアンの一節
『俺のおじいちゃんは第二次世界大戦で戦った。』
『心配するなよ、白人として行ったんだよ。』
『それで日本に行って、俺のもう一人のおじいちゃん殺したんだ。』(爆)
(もちろん英語です)
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NHK総合のユーストリームの放送がなくなり憤慨していたが、それは19日から通常番組を再開することになったからだそうだ。
最初が競馬で、「競馬って何だかなぁ・・・」と家人。
時間を限ってユーストリームも続けるようで、朝4時と5時のニュースを見られた。
では今夕方6時のニュースを見なければならないので。
(ロス午前2時)
避難所や被災地の小学校の子供達。写真は複数の日本の新聞社、アメリカの新聞社のサイトから拝借、GettyImageからもあり。
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コメント
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>ああ何でもポイポイ捨てちゃあ、こういう時に困るだろうと思う。
うちのじいちゃんは(もうなくなりましたが)関東大震災も経験した事もあってか、家を建て替えたときの古い木材などを物置にとっておいて、何か災害があって困った人がいたら蒔きにするなり使ってもらいなさいと言っていました。
いまだにとってありますが(笑)
投稿: Ez | 2011年3月22日 (火) 03時47分
>Ezさん
捨てる前に、いつか使うときがないか、再利用できないか、人にあげられないかを考えないとですね。
特に家庭を持つと、「確かうちにあったはず」とごそごそ探してくるのがお母さん、お父さん、おばあちゃんの良さだと思います。
うちの父は晩年、海から流れてきた廃材を拾って再利用していました。
母が文句を言っていましたが。(笑)
投稿: メリー | 2011年3月22日 (火) 05時56分