ベイヒル・インビテーショナルのタイガーに想う
つい、記者会見のライブに気がつくとアップしなければいけない気がして、アップしたあとは自分も見るものだからゴルフの話を書く時間がなくなる。
しかし、記者会見の東電の応答にも驚くでしょ?ああ知らないことばっかりでよく勤まりますね。
本当の情報は公に出来ないからトボケ作戦しているというより、どうも本人達も事実の認識も出来てないから答えられない風に思えて、見てるほうは余計心配になる。
* * *
ということでベイヒル・インビテーショナルの話。
タイガーは貧乏くじ引いて、初日コンディションが厳しかった午後のスタート。(風が強かった)
午後でも66を出したスペンサー・レーブンは例外として、タイガーの1オーバーはさほど悪くなかった。フィールド平均が74.5だったそうだ。
金曜日は68だったが早いスタートだったのでハイライトしか写らず。
土曜日のムービングデーは後ろ向きにムーブして、74。長いクラブ、ショートゲーム、パットと良いとこなしに見えたが、1箇所タイガーの真骨頂というショットがあった。
ティーショットは低空どフック。左のツリーラインへ、ボールは木の左側(外側)の根元。
ラフから渾身のフェードを打って、グリーンの左バンカー手前のラフへ。
この時思ったが、土壇場になると新しいスイングパスもへったくれも無い、どんな球を打つかを選択したらそれを実践するだけ。エクゼキューション、エクゼキューション、エクゼキューションってわけだ。
これがまだ出来るんだタイガーは。このショットを身体が覚えているわけでしょ。
するというと、ほかの全てはメンタル。彼はメンタルの問題でこうティーショットが悪く、115ヤード内からのショットがハンディ25のオヤジ並みで、パットは根性無しのビビリ屋のようなストロークをするんだ。
わたしはタイガーのパットの全てを観察して、自分のパットの勉強した。
それなのに、情けないじゃないか。最近、タイガーがパット外すときは必ず予言出来る。カメラが彼の背中を上空から写しているときは、背中や肩をもじもじと動かして「座りが悪い」といった気分なのが見てとれる。
前方からのカメラの場合、両腕が緊張して不自然なのが分かる。
これで必ず外す。外すオーラが身体から出てるって、パットの天才だったタイガーが信じ難い。
ニワトリが先か卵が先かって話になるが、人はティーショットでフェアウェイキープ出来ないから、ほかの全ての分野にプレッシャーをかけると言い、あるいはパットを入れられないから、ショートゲームにプレッシャーがかかり、アプローチショットも無理なラインにするから・・・・エンドレス。
いっときタイガーはグリーンサイドバンカーからのショットが上手いと言われていたが、アーニー・エルスによると、「(タイガーは)パットに絶大な自信を持っているからピンにどれだけ近く打つかは関係ないんだ。どこに出してもどうせパットで入れてやると思えば、プレッシャーなくバンカーショット打てるだろ。」
わたしはこの説のほうに賛同する。
ハンク・へイニーについていた時期だって、たいがい変なスイングがあった。爺さんじゃあるまいし、何であんなに低い、身体の周りを回すようなスイングにするのかしらと思ったものだ。
パットが入らなければどうしようもない。
パットで救えないと、悪いショットが2倍3倍に響く。
スイングを変えているのと同様に、パッティングでもパターフェースからボールが出る道を変えているのでと聞いたこともないことを言っているが、そうだろうか。
パットが入らないときは、ボール位置やアドレスやいろいろ変えてみて入るようになるまで練習するのはプロでも素人でも同じだろう。
*
わたしにはタイガーに必要なのはスイングコーチではなく、精神のよりどころに思える。
最愛のお父さんが亡くなってもうすぐ5年経つ。
普通の父子関係ではなかったのはみな知っている。
自分にとって大きな存在だった人が亡くなったあと、その反動で今までなかった自分の側面を見せる人は珍しくない。
あの無軌道な女遊びは、その一つだったのではとわたしは思っている。
一人や二人、三人や四人、浮気ぐらいするだろうが、短期間(3年ぐらい)であの人数の多さ、だんだん大胆になっていき歯止めが効かなくなったのは、何か「羽目が外れてしまった」感がある。
わたしの推測が間違っていることを切に願うが、タイガーはバーンアウトしていたのじゃないかと疑う。
なぜか今日1時間半ほどゴルフチャンネルも午後からの中継のNBCも画面がわやになり、音も途切れてタイガーの最後のほうのプレーは見られなかった。
PGAサイトのショットトラッカーで調べて驚愕した。
16番ホールまでバーディ3つの3アンダーで来ていたが、17番パー3でボギー(グリーン手前バンカーから一度に出なかったらしい)、18番の名物最終ホールはティーショットで321ヤード、フェアウェイ左より、セカンド残り150Yから141Yのキャリーで池直撃ダイブ。
最後の2ホールでボギー&ダボ。
何度も良いバーディパットを入れて優勝を決めた18番グリーンで、信じ難いプレーだ。
優勝は75も叩いてなお勝ったマーチン・レアード、ほかの人は何やってたんだの世界。アーノルド・パーマーも内心呆れたでしょうよ。
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